藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

健康の再獲得に向けて


約1年8ヶ月前に書いたブログ(下に再掲載しています)が、国立国際研究うんちゃらの方に取り上げられていると情報が入り、目が飛び出す程のアクセス数になっているのですが、この内容とは異なる案件でも、同様な事は何処でも起きています。
被害に遭った分母数が大きければメディアに載り、そして多くの方々の目に入ることで拡散されていくかもしれませんが、もっともっと小さな被害の場合、相応にして泣き寝入りとなり立ち消えるのが運命です。
ご存知のように、薬害や副作用問題と言うのはHPVV問題だけではなく、他のワクチン、向精神薬や頭痛薬、胃薬迄に関しても起きている訳で、術後後遺症等も含めれば数は莫大なものになります。
このように、仮にも医原病が認められ、個人集団問わず勝訴⇒補償(救済)と言う図式が成立した場合、もう一段階問題が発生します。仮に大なり小なりの被害者集団が存在し、では、これらの事象に対して補償しましょうとなったとした場合だとしても、その事が直接的な健康の再獲得に繋がるかと言うのは又別な話なのです。
医療費の補償がされるからと、その内容がオピオイド鎮痛剤や向精神薬血漿交換、又は脊髄刺激装置の手術等に充てがわれたとしても、それは何処まで意味を成すものかも改めて考えなければなりませんが、
現行医療が保持する治療手段がこのようなものであれば、仮に補償を受けられる、今後受けられる医療費が無料となるとした場合であっても、患者は再思案する必要性もあるのではないかと考えています。
私はどちらかと言うと、下記転載内容の案件とは携わりは少ないほうだと思います。私はその前々から異なる患者集団や被害者集団との付き合いがあり、集団意識下で働く物事と健康獲得と言うのは極めてリンクし難い事象を何度も見ています。
主に外傷性・非外傷性問わず、中枢神経系疾患となりますが、様々な総会や集会に参加しては、随分と負の部分を目の当たりにしている事から、個人対団体と言う図式には嫌悪を示してしまいます。改めて書けば、声を上げるなら個人よりも団体が良いと思います。頭数が揃っていたほうが力になるのは確実です。しかし、それが健康の再獲得に繋がるかと言うのとは別です。その為、数年前にこの案件で対複数での話が私に入った時に、私は過去の経験から1度断っていたのです。
自らの症状改善を見越すには、患者は個の存在となり、症状に立ち向かわなければならない時期があります。それは苦しいし悩みも大きいかもしれませんが、過去症例から鑑みても明らかに改善率が確実に異なります。他者に誘導されて適当に治療を受ける人間と、自らの意思で治療を受ける人間では治療姿勢が全く異なるものです。
被害者団体、患者団体にはどのような人間が立つ事になるかも以前書きました。製薬メーカーから献金を貰っている医師が被害者団体、患者団体のトップに立ち、それに沿った薬物治療を主とする実情は随分と見てきており、このような集団意識が良くも悪くも働く瞬間と言うのが決して好きではなく、そして個人的には好ましいと思っていません。トップが薬好きで患者を薬漬けにしていくのであれば、こちら側は手を出せないのが現状です。
勿論、このような集団内でも薬物治療に対して嫌疑的な患者もいます。集団に入る事で得られる情報もある為、必ずしも皆が同じような薬を好意的に服薬する事にはならない為、中には「薬物を抜いて治したい」「薬物は飲みたくない」「薬物が現在の症状を引き起こしているのなら止めたい」「薬を飲んでも治らない」と言う意識を持つ群を対象に個人的な話や治療をさせてもらってはいますが、
現行医療の第一選択が薬物治療である以上、問題は患者だけに留まらず、患者の家族や患者の通う学校の先生、患者の勤める会社上司等まで誘導は多岐に及び、薬1つ減らすと言う行為自体が反医療行為であると随分と患者は非難を浴びるのも事実です。既に世間の常識が「オピオイド鎮痛剤と向精神薬を飲み続ける」、それで満たされないなら脳や脊髄に電極を埋め込むと言う事になっているのでしょう。
先程も書いたとおり、患者は個で生存しているものであり、その個が抱える症状も個です。しかし、個が集団となると、自らの症状も集団と同様な状態であると錯覚し、様々なバイアスが掛かり始めます。そのような環境と言うのは回復に向けて必要なのか否か、それは患者自身で決めて頂くのが筋かとは思いますが、中長期的な治療を必要とする場合に際しての薬物治療のリスクは常に蔑ろにされているのも現状です。
仮にベンゾ1つとっても、飲めば抑制は掛かるでしょう。抗うつ薬1つとっても、飲めばハイになれるかもしれません。その事が治療であるか否か、それを長きに渡って飲み続ければどうなるか迄、何故誰も教えてこなかったのかが問題であり、それが集団で起きる事が最も危険な事であり、それらに有益性を持つ意識集団となる事も又危険な事だと思っています。

勿論、術者ベースの思考にも危険性が孕みます。ここは個人的にも本当にフラットに考えていきたいところなのですが、原則的に術者側の「決め付け」と言う思考も危険です。上手く説明は出来ませんが、患者背景を鑑みないで土足で上がり込むような鬱陶しい事、お節介な事はしたくないタチです。
今の具合の悪さを「〇〇由来だ」と決めつけてくれる術者がいたら、それだけで気持ちが楽になる患者もいるかもしれません。しかし、異なる可能性もある訳です。これは様々な症例に対してでも患者側は認識していても損はない事です。元も子もない話をすれば、私個人は常に手探りです。今件のベースにはワクチン接種と言う大きなイベントが発生してからの事かもしれませんが、その後の薬物治療等の負の連鎖が蔑ろにされている背景も多くあります。
前も考察した通り、HPVV接種後に不快症状を訴える患者群には傾向として共通の既往疾患があり、共通の薬物治療を受療した背景もあり、そして、ワクチン接種後の不快症状を皮切りに、更なる鎮痛剤や向精神薬、気管支拡張剤、抗認知症薬、ステロイド(パルス含む)、血漿交換、Bスポット等の治療を受けた背景も踏まえての事、そして他疾患も併せ持っていた場合、これらの薬物治療も併行しています。鎮痛剤や向精神薬を中心に、これらの薬物治療の負の側面も多くあります。
副作用や常用量離脱、減~断薬時の離脱症状等も、世間一般的なHPVV接種後の不快症状と極めて類似している事、そして、幾つか私に入ってきている情報では、前も書いた通り不快症状を診ると言う某病院が、向精神薬を急激に減~断薬している背景もあり、これらの状況も踏まえて考察すれば、最早、今出ている症状は何を由来とするものかと特定するのは現実問題出来るものではなく、この期に自然発症性の自律神経症状なんて言えるはずもありません。但し、1つだけ光明が見えるのは、然と治療には反応すると言う事であり、その治療反応上で、ある程度の由来は掌握出来るのも事実です。

因みに、転載内容にも書かれている通り、集会や総会には地方議員や国会議員も出席します。政治を変えなければ補償を受けられない現状も分かります。しかし、その多くは徒労に終わっているのも現実です。私は立場上、「患者」と言うスタンスではない為、フラットに意見交換出来るのですが、「(補償は)無理無理」と言うスタンスです。初めから、そのスタンスです。
要は、特に中枢神経系の機能異常は画像所見での明確性と原因を掌握出来ない事が大半です。もしかしたら今後、検査機器も発達すれば見えなかったものも見えるようになるかもしれませんが、その見えるようになったものが原因である、起因であるとは誰も断定する事はないでしょうし、自分の不都合を認める事、負の推測をし続ける事は少ないでしょう。認めたとしても、相当な過小評価で終わらせようとしてきます。
下記転載内容以外でも様々な裁判は行われています。裁判したからには患者に勝ってほしいと言う気持ちでいる事は前提で述べますが、先述した通り、裁判で勝った⇒医療費補償と言う図式が必ずしも健康の再獲得とはリンクしないと言う事も踏まえておかなければならない事かもしれません。
これは非情に捉えられるかもしれませんが、このような出来事は古くから何度も何度も繰り返されており、どの事例も似たような道を歩いています。現行医療で仕出かした事象を現行医療が尻拭い出来たケースと言うのは極めて少ないものです。色々言いたい事もありますが、声を上げるのは元気になってからでも遅くはないと思います。具合の悪い人間が別な事に労力を使えば、更なる症状悪化のリスクも付き纏いかねます。
とは言え、薬を抜き、そして加療、そして治った患者が増える度に更なる問題も起きます。どんどんと権威と立場を振りかざす人間が出てきては邪魔をしてくるという、このような業界と言うのは困ったものです。
大切なのは個の患者が治る事なのではないでしょうか。治ると言うのは薬も飲まず、病院にも行かず、毎日のように学校や会社、家事労働に励めるようになる事です。何故そこまでして薬を飲ませ、手術を勧め、病人の手を放そうとしないのでしょうか。これらは、薬を飲み続けて手術をして治ると言う病態ではないのです。


以下転載 「選択権を奪う大人たち」 2015/2/4(水) 午前 9:31
この業界に居れば、様々な方達と接する機会があります。情報収集の為に出向いた先では様々な立場の人がいます。勿論、情報収集の中心となるのは患者からの声ともなりますが、医者やコメディカルの方々を始め、地方議員や国会議員もいます。推奨派には推奨派の理由。反対派には反対派の理由。全て汲み上げます。
 
「医者が~」「薬が~」と書いている私ですら、何だかんだで医療機関とはメールやFAXで患者の経過を共有する時もあります。「患者を治す事だけ」を考えている人間同士であれば、立場や免許の垣根は簡単に越えられます。まして、私が一番したくない事は患者の囲い込みです。結構やっている所、あるでしょう?

患者を送ったり送られたりする時もあります。勿論、送る場合は要らぬ出費と要らぬ検査で負担にならぬよう、(精査依頼とは別案件時にね)ある程度の知識を患者に身に付けさせてから。大方は異常無しで心療内科や精神科行きですから。
 
自身で判断出来る年齢層の患者であれば、結果的に良かれ悪かれ自身で判断した医療を選択すれば良いと思いますが、患者の年齢層が低い場合、患者自身の選択権は親に委ねられるケースは多いでしょう。
 
副反応問題に陥った患者方に施される薬物治療内容等々がどのようなものかは一般の患者でも情報を得る事が出来ます。その薬が何なのかを知る事も出来ます。薬が何であるかを知れれば、薬の情報を知る事が出来ます。その薬を飲み続けた事による他患者の情報を知る事が出来ます。何を食べて具合が悪くなったという情報を知る事も出来ます。
 
選択権を握る方々は調べる必要性があります。

病名問わず、向精神薬を長期服用している方々。
昨日、でっかい海苔巻きを食べたら具合の悪くなった人いませんか?胃薬や頭痛薬を飲んでる場合じゃありません。まして、向精神薬を増量している場合でもありません。理由があるから具合が悪くなるのです。私達はそこから考えます。

下記転載の内容に関しては過去から知っていた事ですが、三者が明るみにする事に意義があり、価値がある内容だと思った為、転載します。ご覧になってもらえば分かる通り、「治りたいと願う患者」の気持ちを踏みにじる許されない行為です。患者は何を探して日々を過ごしているのでしょうか。患者は治る方法を探しているのです。
 
別に薬漬けにされたいとも思っていないし、点滴でダクダクにされたいとも思っていないはずです。「治れるかもしれない」という、その先を願った結果は、拠点病院を中心とした相変わらずの薬漬けでした。エンドユーザーとなる患者自身も強く考えなければならない事態です。
 
このような問題はHPVVの問題だけではありません。心療内科や精神科を始め、整形領域でも内科領域でも幾らでもループしてしまう問題です。せめて、患者の選択権を奪う事だけはしないでほしいのです





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