藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

Q,治療って何ですか?

イメージ 1
女性患者(ブログへの公表は確認済み)
介護疲れが原因により、
数年前からT9の左外側が痛む。
整形外科にて写真等は撮り、異常なし。
血液検査等も異常なし。
原因不明と言われ、痛いまま時間を過ごす。
本人は、左手を背中に回して
ゴリゴリしている。
 
立位はフラットバック。
患部に炎症や硬結はなし。
姿勢動作により軽減や憎悪もなし。
膝や腰も良く伸びる。
無論、首や肩も良く回る。
腰背部、下半身等にも圧痛や硬結なし。
消化器や排尿排便の異常もない。
 
既往として、
10年前の子宮筋腫の手術により、ヘソ下に10センチ程度の手術痕。
原因が手術によるものかは不明だが、腹大動脈の位置が正常の位置よりやや右より。
 
腹大動脈を臍の横辺りより下に追っていくと、手術痕より4センチ程度奥の筋にスパズムを触知。
ここに寸6の10番を5分置鍼。これにより、T9の左外側の痛みは即座に解除された。
 
A,治療は観察と原因の追究が全てです。
 
結果ばかりを見ててはあきまへん。原因を見なければいつまで経っても治らないのです。
背中が痛いからと来院され、お腹に一本だけ刺されて終了の為、
僕の話を何かの間違いだという感じで聞き流す患者。
 
それよりも、この患者をいつまでもほったらかしにしている周辺の医療機関に腹が立つ。
 
こりゃ色々と時間が掛かりそうです。
 
 
☆人気ブログランキングに投票☆