藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

別に針を刺されたいと思っている人間はいない(笑) 3

 

    
今後も注視しなければならない程度の数値の変化ですが、僅かですが減少しています。良かった。
何度も書きますが、仮に精神病という病が存在したとしても、精神病は死ぬ病気ではありません。
何で、精神科病院に入院しておきながら、これだけの人が死ななければならないのでしょうか。

http://blogs.yahoo.co.jp/anti_white_supremacy/12252311.html
最早内容はタイトルとは関係ありませんが、意外と大切な事かもしれません。
針治療に来られる方は、自己の強い意識に於いて来られています。
外部の要らぬ情報や足かせをシャットアウト出来る強い力を持っています。
だから頑張っています。頑張れます。だから治るのです。
現行医療に対して多くの疑問と怒りに満ち充ちした力は、早期回復へと歯車を回してくれるでしょう。
 
では、今回の内容に関しては「依存」という問題について考えてみます。
依存心という精神状態が強ければ強いほど程、治癒とは掛け離れた医療を人間は選択します。
それは何故か、今一度考えてみても良いかもしれません。

鍼治療は可視化し難い身体内部の特性を追跡しての治療にもなりますので、
写真に写る器質的異常と発症している諸症状の関係性にも鵜呑みし易い状況にもなるでしょう。
 
整形領域に於ける診断名は診断名で正しいかもしれませんが、
その診断名と諸症状とリンクしているかと言えば別問題であるケースも大半であり、
患者サイドが診断名に固執してしまう事で起きうる弊害と言うのも数多くあります。
 
結局、薬を貰っても注射を打たれても、
手術を受けても梨の礫で長期間に渡り継続される症状は、時に波はあれど、
その波の強弱が執拗に患者の感情を揺れ動かし続ける事から起こりうる弊害というのも数多くあります。
 
それは「医療機関⇔患者」と言う図式だけではありません。
「患者⇔家族」「患者⇔会社」「患者⇔友人知人」等、
様々な場面に於いて大なり小なり影響を及ぼしている可能性があるのは、
患者自身及び患者の周辺にいる方々も感じている事かもしれません。
 
患者の発する言葉には重みはあります。
しかし、患者の口より発せられた際に受け手側が発する言葉にも理由があり、
意味がある事を患者サイドも感じ取ってほしいと思います。
それが、家族であり会社であり友人知人であれど。
 
私は常にフラットに物事を見るように心掛けています。
患者を擁護する事もないし、患者家族を擁護する事もありません。
下手なバイアスは「患者⇔○○」の関係性を良好にする可能性もあれば、破壊する可能性もあるのです。
信じられないかもしれませんが、患者本人は治りたくても、患者家族が治ってほしくないという例もあります。
 
勿論、その逆で患者家族は治ってほしいと願っていても、患者本人に治る意思が無い人もいます。
それは、「歳だから」とか、「治らないって言われた」という低次元などーでもいい話ではなく、
社会的弱者であってほしいという家族の願望であったり、
社会的弱者でありたいという患者の願望もあります。
治ってしまうと、法制度上、援護されないと言う患者及び患者家族の声も事実としてあります。
医療費が無料だから。診察がタダになるから。薬をタダで貰えるからetc…。
 
私達人間というのは、どのような生き方をしても自由だと思います。
しかし、自由であるが故、その時点で極度な不自由さに囚われている事も忘れてはならないと思います。
多数派の意見に寄り掛かり、リスクを取らない生活を過ごす。それもその人が選んだ道です。
 
ここで考えてみたいと思いますが、
「多数派となった意見」の理由、「リスクを取らない生活」と感じている
背景の理由は何処から生まれてきたものでしょうか。
何故、その物事は多数派になったのか。何故、その生活は低リスクと感じるのか。

12)依存形成を促す事による患者サイドの損失
 
「見渡せば糖質」。江部先生の言葉に代表されるように、
何故ここまで糖質や脂質過多の食品群に溢れた世に至ったのか。
その背景には人間が持つ依存性という言葉に尽きると思われます。
 
向精神薬や鎮痛薬も同様です。何故、麻薬や覚せい剤は違法なのに、
同様の作用を持つ向精神薬が合法で蔓延っているのか、私達は考えた方が良いのではないでしょうか。
依存を自覚して選択した人は仕方ありません。リスクもベネフィットも全て自己責任です。
では、世の中を見渡してみれば如何でしょうか。リスクを知らずに服用している患者群が大半です。
 
彼ら彼女らは、服薬し続ける事に対してのリスクを知りません。依存形成の理由も知りません。
知らない理由は処方時に説明が無かったからかもしれませんし、
処方した人間も、そのリスクを知らなかっただけかもしれません。
 
この部分の議論に関してはここで置いといて、
一番問題なのは、患者側が服用し続ける事による副作用や常用量離脱のリスクではなく、
自己考察が阻害され続ける事が、懸念される点であるかもしれません。
 
何かしかの診断がついて処方されるようなものなので、
既に患者自身が考察する非常に価値の高い主観的自己観察は払拭され、
うつ病」「自閉症」「統合失調症」等の精神病名は勿論、
術後も症状が変わらぬ「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」、
取り止めの無い「心因性」に帰着し続け、患者の足で一歩も進ませるどころか、
患者の全ての価値を奪い続ける事で成立している現行医療に対して、
我々は一石を投じなければならないのではないでしょうか。
 
即座に副反応が出たり、効果が無いという事で止めた方には分からないかもしれませんが、
メチルフェニデートベンゾジアゼピンSSRISNRI、NASSA等々の作用は麻薬や覚せい剤と同様です。
青字に対しての反応内容に於いて、既に依存傾向であるか非依存状態であるかが左右されてきます。
何度も書きますが、これらの薬は病気を治す薬ではありません。治療薬ではありません。
 
誰にとって都合の良い薬か、患者自身も改めて考えたほうが良いと思います。
向精神薬だけではありません。鎮痛薬に関しても同様な事は言えるでしょう。
分かり易く書けば、その時、誰が評価しているか、誰が笑顔になってくれるか、そこを論点にしていきましょう。
 
「暴れまわっていた子がストラテラコンサータを飲んだら大人しく机に向かっているわ」
「不眠で仕事が捗らなかったようだけど、ストレスチェックで精神科を受診させ眠剤を貰って良かった」
「鬱っぽかったけど病院に連れていったら明るくなったようね」
 
一見、評価の高い意見に見えるかもしれません。
しかし、それは外部的評価だけの問題であり、患者自身の自己評価とは異なります。
その客観的評価を処方した人間に伝えて喜んでいたとしても、患者自身の自己評価によるものではありません。
 
患者は家族や会社に本当の事を言いたくないかもしれません。
「周りが喜んでいるようだから…」「周りに迷惑を掛けたくないから…」
(それだったら、この薬を飲んでから身体が痛くなったり重くなったりフワつくけど飲み続けよう…)
という心境に陥ってしまうかもしれません。自己を犠牲にしてまで、向精神薬を飲み続けます。
 
薬物問題に絡んでいると、当たり前のように精神科や心療内科の受診履歴はあります。
当該科に行く事になった理由というのも人それぞれかもしれませんが、皆、本当に真面目な方々ばかりです。
真面目故、飲み続けてしまったのかもしれませんし、飲み続ければ何時かは治ると思っているのかも
しれませんし、副作用や常用量離脱を疑っても、医師の「違うよ」の一言を信用してしまうのかもしれません。
 
「精神科しか頼る所がないから。」そんな意見も多くあります。
しかし、立ち止まって一度考えてみてください。そもそも、病院って頼るところなのでしょうか。
向精神薬って頼る物質なのでしょうか。アナタは薬に踊らされる人生を望むのでしょうか。
精神衛生は向精神薬でなければ解決出来ないのでしょうか。

13)依存形成を促すのは薬物や当該食品だけではありません
 
前項にも添付した通り、及び12)にも関連してくる事ですが、病気こそ人を不安に陥れ、主体性を奪います。
それは病名に固執させる事だけでなく、薬物治療偏重の現行医療だけでなく、
「不安ビジネス」と言われる業界、全てに対して言える事でもあります。
「依存ビジネス」なるものも久しいですが。
ギャンブル依存の患者にサインバルタとか…。
 
薬物治療に関しては患者自身の恒常性を阻害し、治るものも治らなくさせるのは過去記事の通りですが、
患者の主体性を奪うものは、薬物治療だけではありません。様々な場面で遭遇する事を忘れてはなりません。
私も含め、今後も訪れる決断の日々、何を取捨選択しながら生きていくかは「依存形成」という単語を
常に頭の片隅に入れておく事で、物事の裏を取り易くなるかもしれませんね。
 
では、同様に鎮痛処置を施せるのは薬だけでは無い事を前項に書きました。
そうですね、我々の業界でも鎮痛処置を施す事で患者の主体性を奪う危険性もあるのです。
一番大切なのは、患者に考えてもらう事。患者に実践してもらう事です。
痛くない身体ではなく、痛みを起こさない身体を患者自身に構築してもらう為の治療が重要です。
前項と同じ事を書きますが、悪化要因を回避し、
回復要因を取り込んでもらえるようにアドバイスしなければ、再発率は上がり続けます。
それを知ってか知らずか術者利益として取り込んでいる所もあるのは事実です。
 
中長期的な患者の有益性を鑑みれば、我々の鎮痛処置に関しても、
本当に理由のある、相当極々一部の方にしか施してはいけないと私は考えています。

                   
 

私達は、こんな事をされる為に生きているのではありません。
しかし、世の中には薬で拘束される事を、病名に拘束される事を好む人達がいるという事を冒頭で書きました。
拘束された事で発する言葉による受け手側の返答すら嬉々としているようでは、一生治る事はないのです。

参考
 
医学が語れなければ、患者が語るしかない
 
医学が語れなければ、患者が語るしかない2
 
診断名はどうでも良い
 
診断名とアドヒアランスの悪化
 
薬とアイスクリームで治った人間はいない

 

取り止めの無い話が続きましたが、

ギャンブル依存も薬物依存も嗜好品への依存もその他の依存も、

皆本当に真面目で一生懸命に生きているからこそ陥ってしまったのかなとも思います。

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  ~針治療から病態定義の見直しを~