藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

東京往診雑記3


この度も松菊堂にお世話になりました。改めてこの場でもお礼申し上げます。有難う御座いました。

最近ブログの更新が滞っていた最中、妻からタイガーウッズの腰痛について書いたらと言われて
え~と、腰痛で手術なんて要らないですよね。椎間板が腫れていようと腰痛で手術って意味わからん。
勿論、ヘルニアだろうが狭窄症だろうが、とある特異的な症状を示さぬ限り、それは無効手術となります。
タイガーウッズがこの手術で現状どうなっているかは知りませんが、
結果を追った観血的治療では、腰は痛み続けるか、再発症の可能性は極々高いものと思われます。

こんな話題もありましたが、子供は泣くもんだし喚くもんだし落ち着かないもんなのです。
大人しくさせる為に、縄でも薬でもADHDでも病名を付けて縛ろうとするのは
大人の都合だって事を前も書きましたが、
大人自身が高速バスに乗って眠れない時に、自身の都合で睡眠薬を飲む人間も多くいるんじゃないかなと、
東京往診を繰り返す度にフト思ったんですね。まぁ実話なのですが、何人かのグループで来ていた
乗客の1人が睡眠薬をグループに横流しして、眠りに付く。頓服程度であれば極端な心身の異常は
生じないにせよ、一度でも味を占めてしまった薬物ってのは、簡単に離れらなくなるものです。そうsay yes。
※因みに薬の横流しは法的な観点からも悪い事ですよ。念の為。
 
とは言え、薬だけに限らず、世の中は「何か」に依存して生きているものです。
それが心身にリスクを生じるものであれば、即刻中止しなければなりませんが、
それもこれも摂取している人間がそれで良いと自覚しているのであれば自業自得の世界である為、
迷惑を掛けなければそれで済む話なのですが、大体迷惑が掛かるのが常でもあります。

様々な話を取り上げてはきましたが、大体この手の話を突き詰めていくと、
農耕以前の「先住民族」の話に行き当たります。
有識者の方々が多く発信していますので、改めて私が述べる必要性も無いので述べませんが、
ではでは、「先住民族」以上に現実問題として利口で健康な生き方があるかと言えば、
意外に見当たらないもので、私自身もチョチョイと考えてみたのですが、ありませんでした。
とは言っても、せっかく生きているのですから先住民族以上の健康や思考等々の発展を遂げたいものです。
 
逆な考え方をしてみれば、違法合法脱法問わず、薬を飲んでラリっている方らも幸せでしょうし、
たらふくケーキを食べてドーパミンをガンガン出して脳の報酬系を破壊しまくっているのも幸せなのです。
人間が幸せに感じる生き方なんて、先住民族では味わえない幸せを現在を生きている人間は
感じる事が出来る。それも沢山。それはそれで幸せな事なのかもしれません。
生きるのが辛くなったら自死出来るのも人間の特権かもしれません。

という訳で、鍼灸院とリンクを持つ方々というのは、そのような現在の幸せに疑問を持ち、
現在の医療に矛盾と疑問を抱けた方々とお会いするようになってきます。
術者と患者の思考がリンクして、初めて会い、治療が行われ、
自身の矛盾や疑問を紐解いて行く事になるのでしょう。
言ってしまえば、これも1つのグループになる訳です。
 
1つの思考を持ったグループは、拡散し続け1人歩きし始めます。
良かった悪かったも含め、話が拡大し続ける中で、中には同意する人もいれば反意を示す人もいるでしょう。
私の思考をモロに出せば、大体の世の中が敵に回るでしょうから小出しにしているつもりですが(笑)、
意外と多くの方々が同じ意見も持っている事が分かります。
 
只単に、それを匿名にして発信しているか、名前を出して発信しているかの差だけであり、
居酒屋でも家庭でも、そんな席では吐き出す愚痴なんて共通しているのではないでしょうか。

先日、練馬光が丘病院の夏井睦先生と、脳科学者の茂木健一郎先生にお会いしてきました。
えっ、嘘つくなって?写真は無いけどミーハーだから名前と日付入りのサインを貰っています(笑)
私如きが言える立場ではありませんが、とにかくお二方とも凄いものです。
 
結局、今の世の中が出来上がっているのは人間のお陰かもしれませんが、破壊しているのも人間です。
その破壊が個々人にとって都合の良い破壊か都合の悪い破壊になるかは分かりませんが、
鍼屋として常に考えている事は、現代医療が執り行っている一般的な治癒理論は
悪い意味での破壊が多分に含まれているのは過去記事で沢山取り上げてきました。
 
もしかしたら、それらの破壊があったお陰で、新たな発展を遂げる事が出来たのかもしれませんが、
患者が常に犠牲になってきたというのは、現実問題として無視出来るものではありません。
何はともあれ患者の身体を無限だの大宇宙だのという術者も多くいますが、患者の身体は有限です。
そのような限定的な中で治療という行為を行う以上、奇跡は信じたくもなりますが、
一歩一歩良くも悪くも巻き起こる現実を昇華させていかなければならないのは、
全ての業に対して言える事なのかもしれません。

夏井先生から「高速バスで眠れるのが凄い」と言われました。実は意外と簡単なんです。
出発2時間前にGI値の高い食品を摂取すれば気を失うように眠れます。
逆を言えば、昼食後に眠くて眠くてたまらない方へ「眠気知らず定食」「眠気知らず弁当」なんてものの
献立も簡単に考察出来る訳です。「昼寝したくないアナタ、是非一度」なんて。
 
雑多に渡った今回の内容でしたが、何をするにも人は人がいなければ成り立ちません。
賛成反対問わず、全てが自身の力になっていくのですから全てを受け止めていく力と覚悟を持たなければ
お会いしたお二方の先生のような大きな器にはなれないのでしょう。
 
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