コロナ君が標的レセプタにアタックされるのは嫌がるのに、薬物君が標的レセプタにアタックされるのは嫌がらない感覚が分からないものです。
ヒトの構造は環境に適して変化していく為、腰椎の肋骨ひとつ取り上げても、可動性を優先したのか徐々に短くなり、現在は名称的に肋骨の名は残すものの、肋骨突起と呼ばれる程度です。脊椎全般に言える事ですが、椎骨ひとつひとつに短長問わず横軸に伸張する突起の存在が、外部からのエネルギーに対し防御してくれています。逆説的に、このようにアクセス性が悪い部位で惹起されたトラブルは、構造的にも容易に手を突っ込めない為、それが症状の長期化に関与したり、様々な行為や解釈が生まれる理由に繋がっているのかもしれません。
検査で異常が見られない場合、診断的治療(治療的診断)が取られるケースは多いと思います。病態の未知既知問わず、GABAの分泌能異常や当該レセプタ変性が惹起された諸症状は、α2受容体作動薬やβ受容体遮断薬、各種抗うつ薬、各種抗精神病薬、ステロイドが定番です。その他、各種症状に応じた諸々もあるでしょう。相互がどのように現症の病態を捉えているかは問わず、このような薬物を出したくなる諸症状が溢れます。
その他にも、筋切断(延長術含む)やアルコールやフェノールによる神経破壊、ボツリヌス注射、抜歯等々も見られます。どちらかと言えば消去法的な意味合いも含まれますが、薬物や手技でも取り込む事による諸々の弊害が無視されがちなのが現状です。それぞれレセプタ変性やネガティブフィードバックの要素は持ちますし、抜いた歯は戻らない訳です。
このように、検査で異常がなくても色々ありますが、検査で異常が見られた場合も色々あり、シェア内と関連した事例であれば、下垂体前葉に腫瘍が存在したからと手術した、或いは、当該病態は脊髄症や神経根症的な諸症状も惹起するので、異常が見られたからと手術したとする事例と、その無効事例も多いものです。
大切な事は、検査で異常が見られたとしても、必ずしもそれが現症とイコールで結ばれる事例ばかりではなく、且つ、何らかの異常があったとしても、そもそもそれぞれ病態定義は国や時代で変わり、個々人でも症状の見え方は異なり、それに伴う手段も異なると思いますが、それを取り込んだ先の弊害と、エンドポイントの存在、対処的か根治的かは前以て調べる必要性があります。
>>わが国では、道路交通法の改正が予定されており、BZ系薬剤を服用した後での自動車の運転をし、事故をした場合は、刑罰が重くなる。睡眠導入剤を服用した翌日であっても自動車の運転はしてはいけないのは意外に知られていない。また尿検査にてBZ系薬剤を服用していたかを検査することも頻回になる可能性がある。
>>医師がBZ系薬剤を処方する場合には、患者に自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意しなければならない。また先の英国での集団訴訟問題から考えると、説明後に同意書に患者の署名をもらっておく必要がある。
>>改正後は、患者が事故をした場合には、診断名、処方内容を疑義照会されたときに返答しなければならなくなる。さらに事故後の保険の問題にも及ぶ可能性があり、きちんとした説明をしていない場合は、患者側から訴訟問題に発展する可能性も考えられるので、今後十分な注意が必要になる。
規制は一方通行で強化されるだけでなく緩和される場合もあり、2016年はミルナシプラン、デュロキセチン、ベンフェラキシンの3つのSNRIが、運転禁止薬から運転注意薬に緩和されています。推測ですが、2017年春にはPMDAからベンゾ離脱の発表も控え、その叩き台は既に存在していたと思いますので、ベンゾのマーケットの縮小を見越し、抗うつ薬のマーケットの拡大を見込む製薬メーカーの厚労省に対する働き掛けも存在していると捉える事が出来ます。
特にデュロキセチンは、時期を同じくして慢性腰痛症や変形性関節症と呼ばれる整形領域疾患にも承認を拡大しています。また、時系列的には慢性腰痛症の後に変形性関節症の承認となるのですが、慢性腰痛症に承認を受ける際、審議会では副作用に自殺念慮や自殺企図がある薬物を整形患者に処方して良いのかと、異例の多数決になった話題もありました。このように時期が変われば規制内容も変わるので、興味がある場合は常に最新の情報を取る必要があり、正確には個々の添付文書を見るのが確実ですが、参考までに
運転禁止薬リスト 販売名 2022.5.18 http://www.kaiseihp.com/.../index/pdf/medicine/pdf2.pdf
を見てみます。整形領域で身近な運転禁止薬であれば、リリカ、トラムセット、トラマール、ノルスパンテープ、リボトリール、デパス辺り(リストに記載はありませんがタリージェ)かなと思いますが(※恥ずかしながらこちらを見て初めて知りましたが、禁煙補助薬のチャンピックスも運転禁止薬でした)、現実問題としてその薬を飲んでいるヒトが続きの薬を貰う為に、車を運転して薬を貰いに行って車を運転して帰ってくる方々も多いと思います。その為、既に制度自体が現実問題として破綻しているのですが、一応はこのようになっています。
ただ、>> の通り、運転禁止薬が体内に残っている最中に運転して交通事故を起こし、尿検査や血液検査の流れとなってこれらの薬物が認められた場合、本人にとっても色々ある可能性もありますし、何より交通事故後、謂わば事後に分かるケースが大半である以上、その時点で既に被害者の存在も十分に考えられます。おかしな事件や事故、はたまた煽り運転ひとつ取ってもその背景には向精神作用性物質が常に見え隠れするものですが、真面目に制度に従えば、薬物を飲むという事は、イコールとして社会的な行動を奪われる可能性も併せて知る必要があります。
お腹を痛めた時に、ヒトは胃に優しい食べ物を摂ろうとします。逆説的に読めば、普段は元々胃に優しくない食べ物を摂っている事を意味しますし、胃に優しい食べ物すら受け付けない場合は、胃に優しいとされる食べ物も脅威である事を意味します。このように、ヒトは元々生理的な状況に抵抗して生きている為、何が「良い」か「悪い」かで選択するのではなく、全て一旦「悪い」のカテゴリに置いた後に、「悪い」で軽重を付ける事の大切さを知ります。
a)ヒトはヒト以外の動物と異なる行動として、生理的に反する行為でどこか身体を悪くすれば、更に生理的に反する行為、運動を取ろうとする特徴を持ちます。
b)また、多くのヒトは教育によって自分の身体は自分の力で治る恒常性を学んできたと思いますが、ヒトは身体を傷めると、後にヒトの恒常性を奪う薬物に手を出す矛盾した生き物です。
そして、a)とb)が思い浮かび、また行為に発展する理由に、喧伝による古くから染まった知識の可能性と再考する必要があり、また、もしかしたらその知識自体が間違えていると再考する必要があります。
腱や靱帯、真皮等の膠原繊維や、筋膜等は自律性を持たない為、これら組織のストレッサーには筋細胞の動作が前提になります。また、hypoxiaに移行するinflammationの各種mediatorにpain substanceが疼痛自覚を惹起させ(※受傷部位支配下脊髄高位のGABAレセプタのダウンレギュレーションの示唆等は一旦省略)、hypoxiaに移行した筋細胞は安静時でも「痛い?」となります。恐らく答えは「痛くない」です。
その為、俗に言う肩痛や腰痛を筋細胞のhypoxiaに罹患原因と持続要因を求めるのは病態誤認ですし、筋細胞のように血管の走行数が豊富且つ酸素分圧を検知している自律性を持つヒトは、短期間の放置でも無症候化し易いものです。勿論、不全断裂や完全断裂等であれば、重症度次第で無症候化も数か月から数年、或いは繋がないとどうしようもない場合もありますが、冒頭からの非自律性組織及び自律性組織の受傷はエピソードが明確で大概は放置で無症候化します。問題は、放置で無症候化しない症状に対し、上記理屈を当て嵌めてしまう現況です。
また、以下の症例には当時記載していませんでしたが、こちらの症例は発症時期から間も無く腹痛や便秘、頻尿(残尿感)等の、腰部自律神経支配下の諸症状も併発しています。受傷時は当該脊椎高位支配下の自律神経症状も併発する事例は珍しくないものですが、重症度と比例し鼠径部や臀部、下腿裏へ疼痛自覚が在る罹患部位のヒントも教えてくれます。これらは筋細胞のhypoxiaで波及する諸症状でもなく、仮に過程で自律的に筋緊張を惹起してコルセット代わりとなった部位へのアプローチのリスクも見えてきます。
受傷エピソードも不明瞭且つ発生学的にも後発組の筋細胞等々への処置、持続性を持つ諸症状に対し、罹患要因を当該細胞に求めるのは誤りである事を併発症状から知る事が出来ますし、単一症状だけ切り抜いて罹患部位を考えるのは逆に頭を悩ます理由に繋がり、また、併発症状を知る事で罹患部位が明瞭化します。
以下参考
https://www.asahi.com/articles/ASP9V4CQZP9NPLBJ001.html
>>ステロイドだけを発症後すぐに使ったり、ステロイドを抗ウイルス薬より先に投与されたりした患者は、一般的な患者がたどる経過よりも急速に肺炎が悪化して搬送されてくる場合がある
https://www.jstage.jst.go.jp/.../nish.../33/4/33_4_1064/_pdf
>>近年腱鞘炎,慢性関節リウマチ等に対し,ステロイド剤局所注入が一般的療法としておこなわれており,またそれによりおこったと考えられる腱断裂の報告も多い
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php...
>>一部の非ステロイド系消炎剤はインフルエンザ脳炎・脳症の発症因子ではないが、その合併に何らかの関与をしている可能性があり、インフルエンザ治療に際しては非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべき
https://www.jstage.jst.go.jp/.../4/24_16-0053/_html/-char/ja
>>NSAIDs,オピオイド,局所麻酔薬などの鎮痛薬は抗炎症・免疫抑制作用を有するものが多く,鎮痛目的で炎症を抑えてしまうことにより炎症・治癒過程が遷延し,逆に痛みが慢性化する可能性が示唆
ヒトは受傷と同時に回復に向かう要因に、inflammation mediatorの関与が取り上げられています。ヒトは当該mediatorの内訳的に存在する代表的な疼痛物質となるBKやPGを嫌う為、その合成を防ごうとNSAIDsを服薬しているのかと推測しますが、合成阻害は血管収縮が誘発される恐れがあり、患部の細胞レベルでの組織的な回復遅延がリスクとして挙げられるほか、前項通り薬剤は全身投与の為、脳血管や心血管イベントのリスク上昇も挙げられます。
近年の比較的カジュアルな再生医療に用いられている当該mediatorを増強させて患部に誘導させる手法となるのですが、上記の薬剤は全て拮抗というか惹起されたmediatorを打ち消しに掛かります。特にNSAIDsやステロイドは何処でも誰でも入手できる為、何らかの疼痛惹起後は常用しているケースが多いのですが、受傷期から陳旧期に掛けては組織レベルの病態は変化する為、当該薬物の効果自覚も薄れることになり、少なくとも針治療が目的としているmediatorの惹起も打ち消すことになる為、常用者かそうでないかでは、何処となく手応え、経過に違いが見られる印象を持ちます。
ただ、私も空虚な問答は何度もしたくないので初め1回しか言わないですし、そのうえで対比した経過を見ることが出来ている為に、このようなケースも見えてくるのですが、傷めた際に薬剤を使用せずに何とかいこうと思う層は、スポーツ障害であればプロに近いほど、NSAIDsやステロイド、ピリンショックでも何でも、いちど薬剤の害に曝露したヒト、自分の身体は自分の身体で治ろうとしている恒常性の存在を知っているヒト程度かなと思うところです。
どうしてもこの手の薬物は、痛みの軽減自覚と治癒遅延をトレードオフする事になりますが、患者感情としては前者がメリットとして上回ると思うので、気持ちはよく分かります。故にシェア内のゼロベース症例と名付けた、初めから一切薬剤を使用しない経過を見るケースの割り合いは、今の時代むしろ貴重かもしれません。
無理やりゼロにするのと、結果論でゼロになるのとでは、経過も予後も雲泥の差となり、時に加速度的に進行増悪する為、添付下段の量とVASが反比例を指す事無く、限りなく添付上段で推移するのが望ましいものです。ヒトはemergency reactionで自律的にGABAをenhanceし、excitatory neurotransmittersを抑制して平衡を保とうと機能する為、GABAの分泌能が何らかの要因でstagnationしているタイミングではexcitatory neurotransmittersを抑制し難い状態です。
その為、様々な身体/精神/環境ストレスに脆弱性を持ち、結果として標的レセプタの反跳を主とする症状自覚へ発展し、前駆物質等の過剰流入等々が関与してか神経細胞を破壊する(し続ける)と推測されますし、このようなスポット的な破壊要因と症状自覚に限らず、様々な理由が全身状態に反映され続けます。重症度は曝露量や曝露時間等で左右されるのは全てに共通した事項かもしれませんが、自力回復が可能な受傷レベルか否かのボーダーは明確ではないも、標的レセプタの部位とその広範さを知れば、以後も新規症状が惹起する懸念も容易に予見出来る為、それらの予防も含め、可能な限り派手な症状自覚の継続は回避した対策が重要です。
主に使用する針は実質的に作ってもらっていて、度々「特注品だと高いでしょ?」と聞かれるのですが、実は既製品より安価で手に入れられている事と、一昨年から去年の春前頃には備品含め一定量を確保したので、ここ数年の値上げ云々には余り興味はないのですが、各販売店から度々値上げのお知らせは届きますので、相当斜め読みですが見ています。
今年10月は、お灸と低周波等の電療機器が著しい値上げ感がありました。正直なところ以前は試していましたが、結局どちらも使い道が分からないので数年前に売っぱらったものの、お灸も電療も保険治療であれば加算が取れる為に適当に施している所もあると思いますが、本当に効果があると思ってやっている所はどれほどかと本気で思うところです。
虚血コアと虚血ペナンブラ的な関係性は、発端が虚血性障害に限らず、また、中枢/末梢神経問わず惹起していると推測出来ますし、左記含む血管新生による側副路形成で器質的/機能的改善が見込まれるのも、ヒトの生理的な反応かもしれません。神経細胞は傷めた時も痛み等を自覚し易いものですが、治る時も痛み等を自覚し易い組織でもあり、その過程の反応に水を掛け続けていたら、上段の確率も減衰していくと思います。
※以下関連
2021年10月25日
前項は非炎症期に抗炎症の措置を講じても不変だよを意味します。翻訳すれば火は消えているのに水を掛けている状態か、火は元々起きていないのに水を掛けている状態に対して「火が消えません」と言っているものです。そのような状態で水を掛け続けられればいずれ寒くなります。
これは経時で病期が変化し組織的な病態の状態を急性期と同様の措置を継続させ続けた場合に発生するネガティブなのですが、例えばこれに限らずヒト感情として「治そうかな」とした場合、作用と拮抗する行為を取り込むケースはどうしても存在します。概ねどれも「治療」と書かれているので、それも誤解が生まれ易いのかなと思いますが、身近なものであれば針を刺して湿布を貼ってもそうですし、マッサージして電気を掛けて風呂に入って湿布でも、運動してストレッチして湿布でも良いのですが、左記は全て拮抗しています。
このように身近な行為ひとつ取ってもヒトは「何かしよう」とした場合、取り込む内容がひとつだけではない可能性もあり、生理とは真逆な反応を示す行為を取り込むこともあるでしょう。問題は上記行為が案外同じ屋根の下で行われている場合も多い為、どうしても嫌悪を抱く契機となります。ただ、それは知っているから「えー!?」と思うのであり、知らなければ「沢山詰め込んでくれてありがとう」になります。それが仮に目に見えるものであれば早期に気が付きます。ご飯を炊くのに水が多過ぎてお粥みたいになったよとか、少なすぎて焦げたよみたいに。
ヒトの症状は目に見え難いのでこのような事態が当たり前のように起きますし、いくらでも傷病名が存在するので何かあっても言いたい放題が出来ます。そのギャップを少しでも埋めることが出来たら、もっと違ってくる気がしています。
>>H28.10.26の発表によると
>>処分者は89人
確かこの時期から間も無く、もう少し増えた記憶がありましたので改めて調べたところ、同年10月27日、厚労省の発表で101人となり、その数年後、「国の精神保健指定医の指定取消処分は違法」と国が敗訴している例もあるので、この時期に起きた騒動は、実数的に当時シェアした人数とは異なりますが、精神病床数が世界一の日本では、それだけ当該資格に旨味があるのかと思います。
精神科治療の歴史は薬物の登場によって、第三者の視覚的にも身体に大きく危害を及ぼす拷問的治療は途絶えましたが(現在も電気痙攣療法やロボトミーに対する評価の再燃はありますが)、例えば飲む拘束衣と呼ばれたベゲタミン(現在は販売中止)に限らず、現存の向精神薬が心身に拷問を加えていないかと言えば、十分に拷問と捉えていますし、視点を変えれば第三者の視覚的には見えない拷問の為、よりタチの悪さが伺えます。
以前マッサージチェアで頚部を揉んでいたら、椎骨動脈に血栓が存在したのか、血栓が剥離して脳幹梗塞に発展した事例を挙げました。このようなエネルギーで発症した突発的/事故的な事例は、比較的急速に症状自覚へ繋がり易い印象がありますが、緩慢な脳血管の梗塞は無症候事例も有触れています。
それは脊髄でも同様で、頚髄症(に限らずですが)と呼びたい状況が描写されるも、無症候事例は珍しくなく、その理由に緩慢な進行(主に退行性変性)と適応が挙げられています。何れも何らかの契機で写真を撮って初めて分かり、恐らく「転倒には気を付けて下さい(頚髄にダメージを受ける可能性があるからetc…)」と言われると思いますし、また、実際に転倒で急速に症状自覚へ繋がった事例も有触れています。
では、言われた側が思い描く「転倒」に曝露せずとも、どの程度でどのような種類のエネルギーの掛かり方であれば症状自覚へ発展するのかを知れば、予想以上にデリケートなひと押しが、脊髄にダメージを与える事も知れます。この手の無症候事例は、脊柱管の退行性変性や骨棘、後縦靱帯や黄色靱帯の肥厚や骨化が存在し、及びC3からC6由来の症状群で、発症契機は記載するも症状群は省略します。
-----
age 60 sex m
数週間前から下肢疼痛を伴う間欠性跛行の惹起で腰部MRI。腰部脊柱管狭窄症と診断。マッケンジー体操を指導され、宅内で当該体操を繰り返していたところ、頚部にも負荷が掛かっていたのか、頚髄症性の症状を惹起。
age 60 sex m
テレビで見た骨密度を上げる体操として、爪先立ちした後に踵をストンと落とす体操を真似て繰り返していたところ、突き上げによるエネルギーが契機か、頚髄症性の症状を惹起。
age 60 sex f
スパーリングテスト(他動で患側及び後方に後屈及び圧迫を掛け、神経根症状が誘発及び増強の有無を見る、徒手的な神経学的検査)の翌日、頚髄症性の症状を惹起。
age 60 sex
ヨガで頚部に違和感を自覚するも、オーベン(?)に好転反応と言われ数日に渡り継続していたところ、両下肢の脱力など、頚髄症性の症状を惹起。
-----
パッと聞くと「この程度の力で?」と思うも、患部がデリケートな状態では通用せず、一見は軽微なエネルギーでも症状自覚へ発展する事例も存在する為、注意するのは「転倒」のみならず、全ての負荷に注意する必要性が見えてきます。
「予防分野がダメージ入力している可能性を考える」
前項では描写上の頚髄症ではなく、症状的な頚髄症の惹起契機について触れました。構造的に不安定要素を抱えた上でのひと押し事例でしたが、各々に共通する動作とエネルギーのベクトルに「力の逃げ場がない」が挙げられます。逃げ場がなく、その先に緩衝材もないエネルギーは、予想以上の力価が当該部位に掛かる事を意味します。また、幾つかの事例は椎弓を切ってスペーサーを挟め、脊柱管内の空間を開放している状態ですが、これら動作は防御出来ない事も示唆します(例)硬性コルセットをはめても、下からの突き上げは防御出来ないetc…)。
他、前項に限らず全般的に考える上で、「〇〇治療」「〇〇運動」「〇〇体操」的な表現は身体に良い印象を生み、「〇〇事故」「〇〇怪我」「〇〇病気」は身体に悪い印象を生みますが、仮に「〇〇治療」と「〇〇事故」が同じエネルギー量だとし、それでも尚、前者を肯定し後者を否定するのなら、人間的な感情論で流されていると再考する必要があります。
-----
age 50 sex f
右胸腹部の帯状疱疹
写真は右胸腹部の帯状疱疹(発症から約10日経過した状態)です。目測で縦3cm、横4cm程度のサイズです。初めは発疹が認められず「虫に刺されたかな」程度の局所的な痛痒さが、1~2日経過して発疹が認められてからは、「虫刺されよりは多少深い位置で痛く、ビリビリしている」事に気付き、3~4日以降は発疹の拡がりと痛みが増大し、「安静なら違和感程度だが、身体を動かし始めると痛みが酷過ぎて動けない」事になり、10日経過後は「時に顔をしかめる(夜がきつい)程の痛みはあるが、まぁ動ける」レベルだそうです。
※発症自覚から約10日
※約14日経過。痂疲が目立ち始めます。ハイドロコロイドを当初から使用していたら、また異なる経過だったかと頭を過りましたが、それはさて置き疼痛レベルは急速に落ち始めている印象です。恐らくTH10で、当該脊椎高位から患部に向け、皮膚感覚の鈍磨が現在も残ります。
※約18日経過。痂疲は出揃い疼痛レベルは先日より更に落ち、時々の痛みに「そういえばそうっだたな」と気が付くレベル。日常生活上の支障はない模様です。visual analogue scaledorsalは全時間帯で低下傾向ですが、dorsal root ganglion付近の押圧で、神経走行に沿うtinel signは現存しています。
※約22日経過。小さな痂疲から順に自然に剥がれ落ちている印象です。一部の痂疲は衣服で擦れて剥がれ落ちたのか、伴う痒みで剥いだのかのやや新鮮な痕跡が見られます。皮膚全体がキレイに戻るには、数か月、或いは数年掛かるかもしれません。現状として疼痛はなく、治癒過程の痒みは見られます。僅かですがdorsal root ganglion付近の押圧によるtinel signは現存しています。postherpetic neuralgiaには移行せず、予後は良好と推測されます。
約35日経過。痂疲もほぼ剥がれた為か、それに伴う痒みはなく、他も現在は無症候で推移している模様です。
-----
この範囲の帯状疱疹でも、ヒトひとりを動けなくさせる痛みならば、より広範囲な場合は想像を絶する痛みかもしれないと考えた次第ですが、今回の話は帯状疱疹そのものではなく、このように、各脊椎高位の椎間孔付近を走行する知覚神経側に存在する後根神経節(DRG=dorsal root ganglion)に潜在していたウイルスが表面化し、「疲れてますよ」と教えてくれる現象と対策を考える必要があるのですが、大カテゴリ的な解釈では予防の分野になると思います。
ただ、こちらの方は「疲れた」記憶もなく、近年は怪我や病気は勿論、感染症の罹患やワクチン接種他、薬物も一切摂取していません。外出も殆どなく、普段の生活を普段通りに送って発症している為、「予防」の概念すら持ち合わせていないのは当然です。
今件に限らず、多くは「無理をしたつもり」もなく何らかの症状を惹起しています。また、「無理をしたつもり」でも、平然と以後も過ごしているケースも多いと思いますし、過去に何らかの契機で身体を傷めている場合は、常に「大事に」して「無理をしていない」と思います。それでも尚、傷める時は傷めます。この類はストレッチの有無と故障率や、アイシングの有無と無症候までの速度、NSAIDs使用の有無と組織レベルの改善速度等々多岐に渡る話題になりますが、慣例で行っている行為が場合によっては故障率を上げ、治癒遅延を招き、傷害に発展しているケースも珍しくないものです。
これらの事も踏まえ、規模問わず予防分野の多くは惹起確率を下げる意味合いでプロパガンダされていますが、多くが機能していない理由に、そもそもの予防行為がヒトにダメージ入力している可能性があると一旦は考える必要と、何らかを取り入れる過程では、表面的な表現で判断するのではなく、各々のエネルギーの掛かり方で判断する必要がありそうです。
素霊は缶ピースを吸っていて、その口に運ぶ姿が大変格好良いとは当時の弟子談です。それはそうと肺疾患や肝疾患を患い治療した後(及び治療中)の経過観察に於いては、タバコやアルコールの中止と、使用した場合は次からの診察拒否を告げられるケースは度々伺うのですが、引き続き使用している例も少なくありません。ダメと言われても吸いたいから吸うし飲みたいから飲むけど経過だけは診てもらいたい的な。
とは言え使用していない体で経過観察とデータ収集は行われ続ける為、齟齬が生まれ中央値は大幅にブレていくケースもあると思います。「吸ってる?」「吸ってません」「(おかしいな…)」な会話も交えながら。そしてそのデータを素に将来的には文字起こしされ、教科書やガイドラインに用いられる場合もあると思いますが、ここで出来上がった情報は既におかしな事になっています。そのような状況を前提に置くと、この件に限らず情報の多くは参考にならないという事が分かります。
いつから「である調」から「ですます調」に変化したかを遡ったら、この頃から変わり始めていて、状況を訴えたいという気持ちから、考え続けたいという気持ちに大きく変化した記憶があります。
https://news.yahoo.co.jp/.../f47757559bb3abe8ecb5204f79ca...
>>日本糖尿病協会は7日、「糖尿病」という名称の変更を検討
>>「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」
ひと昔前「絶対に否定しないカウンセラー」だったか、「全部肯定するカウンセラー」という人が居て、「飲み屋ですか」と思ったのですが、飲み屋は時に飲み過ぎを制止してくれるものの、飲み過ぎを制止しないカウンセラーで病状が増悪し続けた事例があります。勿論本人は悪気がないでしょうし、一生懸命に否定しない姿勢と態度と言葉選びだとしても、傍目には悪質なイネイブラーです。今例に限らず、悪気なく相手を死に追い込む(社会的死等も含む)事例は相当数存在すると思います。
それはそうと、一人ひとりの感情や背景に沿って、不快にさせない言葉選び、快を連続させる言葉選びは難しい事と、快は青天井で耐性が付き、且つ上記の通り病状に沿わず感情に沿うと病状の増悪リスクがあります。それも踏まえ、「糖尿病患者」と呼ばれて不快だったヒトが、「糖尿病のある人」と呼ばれて快を得ても、いずれ「糖尿病のある人」の言葉も狩られる事、呼び名が変わっても病態は変わらない事、このような状況を交えると、今を受け止めて、今ここからどうしようかを考えるにあたり、言葉のような表面を変えて感情を満たす時間的な余裕はないはずです。
「消炎作用によるネガティブの因果関係の結びにくさを考える」
先日低周波治療器による神経障害の事例を挙げました。主に浅層部で強く掛け過ぎたのか傷めたもので、その逆に腰部は肋骨突起が邪魔してくれるのか力が伝達せず、腰神経起因の事例は存在せずでしたが、治療名目の場合、そこが痛くそこにアプローチするが前提になりがちな為、治療由来の傷害でも、元々の症状が増悪したのか、治療が起因かの因果が結びにくい現象が起き易い事を述べました。
これは先日のマッケンジー体操で頚髄症を惹起した事例等々とも関連しますが、どのような名目でも身体に運動を掛ける事は、それに伴うリスクも見る必要があるものの、そこに個体差を加える必要がある為、杓子定規な話は難しいのですが、今回は消炎作用を取り込んだ後の話題です。その前に準備的な知識として、炎症反応とその内部状況を知る必要があります。
関節水腫は関節包の存在が前提ですが、炎症理由を残存したまま消炎目的で分泌を増強した関節液を積極的に抜き続けると、炎症反応の1つである代謝異常は継続する事で骨芽細胞も促進し、膝関節であれば大腿骨と脛骨が癒着する事例は有名です。また、代謝異常は骨芽細胞のみならず、全細胞の代謝サイクルも早まる為、当該時期は脆弱性も高まりますが、特に関節包内は他部位と比較すればトラブル(=炎症)の惹起も逃げ足は遅れ、且つ無菌状態の為、冒頭の通り炎症理由が外的要因(後述しますが薬液)によるもの、或いは感染症に弱い印象を持ちます。
例えば※1)の通り三角筋中部に薬液を流し込むつもりが、肩峰下の関節包内に流れれば、異物と認識したヒトは炎症反応を惹起し、疼痛や挙上制限(棘上筋にダメージが入るので)を惹起します。棘上筋腱の(不全含む)断裂事例もあります。余談ですが※1)には記載されていないものの、当該女性が初め訴えた時は、「そんな事はない。精神異常だ(要約)」と門前払いされたのは今も昔も変わらないですが、結局は接種から間も無く発症し、写真等で炎症反応も確認出来た事から勝訴出来ています。
話しは戻し、このようにヒトは異物(或いは損傷)と認識すると炎症反応を惹起しますが、幾ら消炎反応として関節液の分泌が増強しても、関節包内は逃げ場がない為に炎症理由が留まりがちです。その為、私も関節包内に刺入しても問題のないようノンシリコンの針を使用していたり、関節包内に刺さない工夫、刺さらない工夫(積極的に刺す意味も分からないのですが、ならざるを得ない場合を踏まえて)をしています。
では本題ですが、逆の消炎作用を持つステロイドで腱断裂が惹起する何故を知りたいところですが、その理由は未だ分かっていないものの、※2)を読む限り、
>>副腎皮質ステロイドはアキレス腱断裂を含むアキレス腱障害の危険因子とされているが、その機序ははっきりしていない。
>>ステロイドの全身投与とは異なるが、ラットへのステロイドのアキレス腱への局所注射では、アキレス腱の腱線維の走行異常や力学的強度の低下、腱細胞のアポトーシスが報告
とあります。昔からの表現では「細くなる」ですが、割り合いではステロイドの全身投与よりは肩峰下の滑液包に流し込む事例は多いと思うものの、DDSの観点から脂溶性が用いられるケースが多く、持続性が起因としてか、以後、強度なROM制限が認められ、エコー確認や写真を撮ったら腱が切れていた事例も案外あります。只、この場合は幾つかの状況が考えられ、
a)元々腱が切れていた(無症候性の腱板断裂は有触れている)
b)ステロイドを流し込んだ後、大きくダメージを加えるイベントに曝露した(転倒して肩を強打する等)
c)仮にb)のような曝露がなくとも、元来炎症反応を持つ肩部は脆弱状態の為、日常生活を送る中での負担でタイミング悪く切れた
も可能性として挙げられます。そうなると、因果関係という観点で見た場合、「不明」という回答が真摯的になります。その「不明」を少しでも解消する為には、時系列的な情報と知識が必要となり、それを知らなければ※1)の通り「精神異常だ」と言われるハメになるかもしれませんが、情報と知識を提示しても引き続き「不明」になる事例も多いでしょう。
治療的立場としては、具合いが悪い事には変わらないので因果が何処にあろうと関係ないのですが、因果関係という患者側からの視点で見た場合、もしもあらゆるリスクを取りたくないとしたら、初めから「何もしない」が正解だと思っています。
1)http://www.medsafe.net/precedent/hanketsu_0_360.html
2)https://www.jstage.jst.go.jp/.../nishise.../66/2/66_356/_pdf
「消炎作用によるネガティブから病態を学ぶ」
炎症は悪で抗炎症は良の概念は、抗炎症を謳う薬物や食品のプロパガンダからの派生で、湿布を貼って運動をする行為1つ取り上げても、その矛盾に気が付けないレベルの浸透力です。亜急性期以降はNSAIDsやステロイド、tnf-α阻害薬等の抗炎症作用が奏功し難い為、準オピオイド系その他、向精神作用性物質の類が一般的ですが、神経伝達物質の上下動は罹患細胞には寄与せず、且つ副作用や離脱期に様々な傷害を負う懸念がある為、原疾患以上に全体像が複雑性を増す弱点を持ちます。只、今症例のように、
>>右上肢・右下腿の疼痛増悪感や不随意運動が頻発するタイミングは、疲労時に強く起きるとの事。現在(2014/2)、毎日登校は出来ないが、所属している部活動(運動部)に見学で顔を出す時は階段昇降が多く、運動量が多い日に諸症状が強く
>>同年7月中旬、原因不明で片耳が全く聴こえなくなる。高度な突発性難聴と診断を受ける。ステロイドパルス×5、高圧酸素治療、鼓室内へのステロイド注入×3を行うも、これらの治療で難聴は改善せず。又、この頃よりHPVV接種後と同様の疼痛や不随意運動等が再燃
の過程を伺うと、亜急性期以降の罹患細胞がどのような状態で維持されているかの推測は立ちますし、発症契機問わず罹患細胞の帰結状態の共通性が見えてきます。
神経適応した場合、その物質の存在が前提で、あらゆる活動が維持され、或いは生命の維持が成立する為、当該物質を剥がしに掛かれば、あらゆる活動や生命が脅かされる懸念があります。
※参考までに6年前の同日に挙げていた症例の症状を抽出します。>>複視(右)、味覚異常、嗅覚異常、触覚異常、温感異常、体温調節機能喪失、酷い耳鳴り、記憶障害悪化(今言ったことが覚えられない)、寒い外にシャツ一枚で歩いても寒くない、離人症の悪化、独り言、冷たい手と足の裏にも拘らず汗が出る、触覚はカッターで手の甲を切っても痛くない、嗅覚はずっとガソリンのにおい、手の震え、アカシジア、酷い口渇、不眠、徘徊、唇の皮膚荒、顔の引き攣り、筋肉の喪失、足の痺れ、痺れた箇所が翌日筋肉喪失している、皮膚角質喪失(食器の洗剤で、手の皮膚が一気に薄くなり痛い。足の裏も。)
勿論、惹起確率や以後の病勢を決める増悪速度、重症度は個体差がありますが、各々の個体の背景を追うと、それぞれの服薬の仕方や関連薬物の服薬の仕方、嗜好品と呼ばれる物に左右され易く、且つ、引き続き高力価、短時間作用型、長期服薬との関係性は薄い印象を持ちます。その為、これらの情報と自身を紐付ける危険性も見えてきます。
只、血中濃度の動態は各々で異なるので、先ずはそれに沿い経過は観察する必要がありますが、当該症状は神経障害と代謝障害が概ねオーバーラップしながら全身状態へ反映されるなか、神経障害は遅発性の有無も見る必要があり、当該事情は感覚的な服薬による「効いている」「効いていない」では見ず、服薬した事実がある以上、体内での反応は惹起していると見る重要性を感じます。
これらの物質は罹患細胞とは関係性を持たない病状による服薬契機が大半の為、「「効いていない」から止めた」「「効いていない」からさっさと減らした」「「服薬して良くなった」から止めた」「「服薬して良くなった」から減らした」で、どれだけの人間が大変な事態に陥ったかを知れば、視点を変えると見る部分はそこではない事も意味します。
>>常々書いている事は過去にベンゾ離脱を抱えた人が、どのようにしたら悪くなってしまったか、どのようにしたら悪くなり続けたかです。先ずは其処を踏まえ、増悪環境に身を置かなければ、一先ずの安定と症状の改善は成し遂げられる
の通り、ヒトは具合いが悪くなると、「こうすれば良い」の情報収集に努めると思いますが、ヒトは機械と異なり壊れたら壊れっぱなしではなく、時間の経過で自律的に何とかしようと機能し続ける為(それが仇となる事例もありますが)、「こうすれば悪くなる」を先ず知る必要があると考えています。
「消炎作用によるネガティブから病態を学ぶ 2」
>>選択性を持つBBB(Blood brain barrier)は如何なるタイミングで選択性を保持出来ないかの示唆として、"未熟期"、"強い炎症期"、そして"免疫抑制期"他
以前腓骨神経麻痺を3種3例挙げました。1つは足を組み続けた事が原因か、1つは精神ストレスが原因か、1つはANCA関連血管炎が原因かで受傷理由は様々ですが、どの症例も腓骨神経そのものには触れず(よくある腓骨頭等)、腰神経(腓骨神経→坐骨神経→腰神経)で取っていた話に触れました。これには後述する血液神経関門(blood-nerve barrier 以下BNB)の解剖的脆弱部位を逆手に取り、回復因子となるサイトカインやBDNF、GDNF等の蛋白合成部位とその促進を針刺し行為で得られる左記総称のinflammationを利用しています。
※概ね炎症性、圧迫性、虚血性を指しています)受傷組織が何処でも、トラブルは当該組織を走行する各種神経が拾い上げて教えてくれますが、ぱっと見でも大きな構造異常が前提でも無症候事例は有触れ、かと言って構造異常を修正しても症状は改善せず、検査機器も描写には限界があります。
先ずは何らかの契機で症状の自覚要因となる傷めた神経は、当該部位を構造的に開放、開大、開窓しても状況が好転しない理由に、脱髄や軸索変性等と適当に調べれば出ますが、受傷間も無くは限定的に脆弱化して開放され、蛋白合成が促進されて回復因子が配られるも、急性期を過ぎれば再度バリアを張る事が示唆されています。そうなると、俗に言う慢性期にはそこに手出ししても意味がない事が示唆されます。示唆と言うより、例えば肩が凝っているヒトの肩に幾らアプローチしても…、腰が凝っているヒトの腰に幾らアプローチしても…的なネガティブが生まれる現場感覚のエビデンスは十分積みあがっていると思います。
BNBはBBBに準ずる機能性が示唆されるなか、異なる点は神経根と自由神経終末で一旦連続性が絶たれている点です。この解剖的な脆弱部位を逆手に取ります。また、前者近傍に存在する各部位は、知覚神経であれば後根神経節、運動神経であれば前角細胞が、蛋白合成を育む重要部位と示唆され、当該部位近傍まで届け、カスケード化させたinflammationを意図的/人為的に誘導して得られる結果も多いかもしれませんし、これらの回復因子となる蛋白質は当該シェアや前項の通り、NSAIDsやステロイドで合成が阻害される為、行き過ぎた消炎、又は病態誤認による消炎行為は、仮に症状自覚は失われても、細胞レベルでの治癒遅延/治癒阻害を招く要因になります。
----------
クリックまたはタップでご覧頂けます ⇒【治療費/所在地/自己紹介】 ⇒【フェイスブック】
【電話】 0173-74-9045 (携帯電話 090-3983-1921)
【診療時間】 7:00 ~ 21:00 ※時間外対応可
【休診日】 なし 土曜/日曜/祝祭日も診療しています
【メール】 fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp
ご予約/適応症状/非適応症状/病態解釈/経過予測/リスク/費用/治療内容などのご相談やご案内はメールでも承っています。お気軽にご連絡下さい。
----------