藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

再考をする 16 2022/5/12~2022/7/1

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0JDvJXKhMPSZ1WWjem2uH2V4XdKzaFnmgvWWcsH8rtgwd6mErLxaUTfGYNJsYtsCtl

 

https://ameblo.jp/fujiwaranohari/entry-12549016699.html

>>ここ最近は進行性の神経変性疾患にVB12の大量投与の治験もされていました

 

https://www.tokushima-u.ac.jp/.../_/press20220510_JETALS.pdf

高用量メチルコバラミン(メコバラミン)の筋萎縮性側索硬化症に対する第Ⅲ相試験の結果が、5月10日 00:00に発表されました。今後どうなるか引き続き注視したいところです。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02djfR4M7eeoyenMTGvE8qPxxbyLvbkwCWAftPmp7yQYNtxpiJVC23jXfnfh15AMwJl

 

作用機序に視点を絞ると、合法薬物と違法薬物の垣根は殆どなく、違法薬物と同等の機序を持つ薬物が欲しければ、相応の雰囲気で窓口に訴えれば直ぐに入手出来ますし、面倒であれば個人輸入や個人売買もあります。違法薬物を指して「ダメゼッタイ」的な事を言っている人達も、同等の機序を持つ合法薬物を飲んでいる矛盾は珍しくありません。合法だから良い、違法だからダメ、でしか切り分けられない思考は危ないものです。

 

同等の機序にも関わらず、違法薬物で何等かの事件や事故が起きれば、その薬物に偏重した報道がされますが、合法薬物の場合は病気や障害に偏重した報道がされる不思議があります。曖昧な形を持つ「〇〇病だから」「〇〇障害だから」の前に、曖昧ではない薬物の機序を知れば、色々と納得出来る事例もあると思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0UHktS29cHrTPK35SY2yXsH7bPMmq75hhh2RGw2inUwsjyX7xMthq5F9eeGuWEf55l

 

https://www.facebook.com/groups/445953252774442/posts/745997249436706 のコメント欄をご覧頂き

 

>>カジュアルな例で挙げれば、先ずはその家族とか属する学校とか会社の同僚とかが気が付くと思います。どこかのタイミングから(要は服薬してから)妙にハイテンション(躁的)になったり、好戦的、攻撃的になったりetc…。

 

>>恐らくこの無敵感が出ている時点では「調子が良い」と感じているので、本人は違和感を感じず、周りが違和感を感じ始める

に関して、どのような状況かイメージが湧かないと質問を頂きました。

 

日常風景での好戦的、攻撃的とは、このような雰囲気かもしれません。ただ、矛先は大概一緒に居る身内に向く傾向があり、いわゆる外面は真逆な傾向がある為、家の外のヒトは分からないと思います(家が隣などであれば、声や物音などで分かる可能性はありますが…)。

 

例えば、このノリで朝から晩まで四六時中に渡って激詰めされたら、男性が先ず病むと思います。反面、女性側は衰え知らずで悪気もなく、元気に責め立て続けると思います。何故なら本人は「調子が良い」と感じている為で、それを一般的には「病識がない」と言うかもしれませんが、小難しい事はさて置き、世間ではこの状態を精神症状がある、危ない、と見做します。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid032UV3omJ3e9DU7AYPgN2Xt9BHvA4dCD4rpGtS5RkveWs2b2gPYpmWeEefqwtSfz5Ql

 

情報はその発信先によって分かり易さを優先する場合もある為、それだけを読んでどうこう評価するのは短絡的かもしれませんが、どこか具合いの悪いヒトは視野狭窄が起きがちな為、歯切れが良く断定的な情報を好む傾向があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0tnUKLXVjT85EWMWG59qYt4RMX6WytcfTCQiJ7JeV5FhYdts7BmeckmrmdyoZjpvFl

 

契機は違いますが日本でも似たケースはあり、北海道の夕張モデルが有名です。

 

https://fukuno.jig.jp/749

 

>>破綻した夕張市、病院がなくなったら死亡率と医療費が下がった謎。長寿社会、高齢化率が45%と日本一(もしかして世界一?)の夕張市で起きているお年寄りの病院離れ。

 

>>病院が追求するのは、健康ではなく、薬や治療という売上かもしれない。夕張市が見せてくれた、行き過ぎた医療制度。差し迫った時の日本人の強さに、希望が持てます。

 

後、度忘れしてしまいましたが、秋田県のどこかの町か村でも、やはり契機は違いますが、似たような状況になってしまうも、結果的に良かったねとなる地域もあり、「有る」と「便利」はイコールで結ばれない実態が見て取れます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid05HeSezffVVLuAUupWz7suxABPtzZnKJDBuKXG1eHDXEo4v5ASnohhcEWkgTPMfXBl

 

疼痛制御と細胞の改善は、議論としての壇上が異なるので、そもそも論として別の話題なのですが、身体内部では混在するタイミングも存在し、相互の反応は協力することなく概ね拮抗します。ただ、制御とは外部から何等かを加える行為の為、その行為は任意で、病期により相応の対策をするとは思うのですが、画像右の通り、治癒遅延の惹起が見込まれます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02jzZwZ3jqTufuHaUYxcu5SamfMBPLSB1yzL2awpEcgSMUy4otuWuCD81bNop32ecZl

 

清原も入所したダルクの代表(今年2月に亡くなりました※1)は出身が秋田で、その縁もあってか車で移動出来る距離にダルクの施設があった為、10年位前に勉強の為にお話しを伺った事がありました。※1のリンク先から「【写真】京都ダルクのグループホーム周辺に張られたビラ ワイドショーも報じた「依存症施設反対」のその後」を追ってもらえば分かりますが、この類の施設は京都に限らず建設反対の声も上がるのも常です。

 

ただ、先日※2)も述べましたが、実質的な作用機序は合法と違法の垣根は殆ど存在せず、多少の組み合わせ次第では相当近しい反応を生んだり、そのものを保険を効かせて入手出来るのも現実です。作用機序では垣根がないにも関わらず、合法か違法かだけで、賛成か反対かが左右されること自体が先ず不思議で、ヒトの頑張ろうを潰す反対の声を挙げるヒトの中にも、違法薬物と同等の合法薬物を服薬しているヒトもいるでしょう。

 

時として覚醒作用を持つ薬物を飲んでいる人間が、覚醒作用を持つ薬物を飲んでいる人間を捕まえる例もある訳です。同じ反応を喰らっているにも関わらず、その違いは合法か違法かでしかありません。薬物の問題は、そのような表面的な部分で解決出来るほど簡単なものではないですし、キッカケ問わず服薬する(してしまう)機会もあるかもしれません。その辺はお互い様と思うと多少の優しさも生まれると思います。

 

※1 https://news.yahoo.co.jp/.../0eb643586189d8ba321718f60958...

※2 https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5305871709504052

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02ZdhFMyBqaG444aPqwwS2RmnXWPL287knb8KVDdX5FALheeNotR6xmwxcheBz9P6hl

 

https://mhlw-grants.niph.go.jp/.../201.../201918030A0003.pdf

 

>>ここでの出口戦略とは、治療標的となる精神疾患寛解・治癒した後に安全な長期維持療法を選択するか、減量中止を試みるか

 

>>精神医療は向精神薬を用いた精神科薬物療法が主流だが、急性期治療における薬剤選択、適応、薬効、副作用などその導入部分に関する知見が数多く集積されているのに対して、治療の終結に関する指針やその根拠となるエビデンスが乏しい

 

>>向精神薬は精神科・心療内科に限らず広く一般診療科においても処方される汎用薬

 

大前提として当該症状の改善自覚が得られたからと、当該神経伝達物質の増減が病態の根拠になる理由にはならない点と、服薬で標的レセプタの変性が見込まれる為、関連する自己分泌能異常や当該酵素や前駆物質の動態変化と神経細胞の破壊の影響を考えれば、

 

出口そのものが先ず壊れている可能性と、出口までの道のりも壊れている可能性、それ以前に出口云々を考える事になった向精神作用性物質、ネガティブフィードバックが発生する懸念を持つ物質を飲むという入口を作らなければ、最初から考える必要のない事ばかりなのですが、服薬した以上は上記懸念が付き纏う為、

 

>>減量・中止を目的とした場合においても、減量は基本的に緩徐に行うことが重要で

 

>>急激な減量及び中断が行われないようにすべきであること

 

にランディングするのですが、現実的にはベンゾジアゼピン受容体作動薬からオレキシン受容体拮抗薬に一気置換される等、患者が見る資料では同じ眠り薬ではあるものの、実質的にはベンゾの一気断薬が行われているのが、2017年春のPMDAのベンゾ離脱の周知以降は目立ちます。

 

歴史の転換点では多くの犠牲者が出るのはこちらの業界に限った話ではないものの、上記の時期を境に診療報酬の減点や規制強化等々の事情が続く限り、常に犠牲者は出続けると思います。また、当該資料からも分かる通り主点は作用/副作用に置かれ、以後、それ以上に甚大に神経細胞に被害を齎す離脱症状に置かれていない点かもしれません。

 

離脱症状の軽重や長短等の確率は当該レセプタのダメージ度合いに依存すると思われ、高力価、短時間作用型、長期服薬には依存しない印象は引き続きあります。左記は服薬と休薬を繰り返した歴を持つ、頓服を好んだ歴を持つ、飲み忘れが目立つ歴を持つ、例えばベンゾだとしても様々な種類をスイッチしてきた歴を持つ等、幾つも挙げられますが、

 

それ以外にも、例えばGABAレセプタに外因物質で強制的にenhanceさせてダメージを与える物質は、ベンゾやバルビツール、バクロフェン、プレガバリン、アルコール等々の物質だけでなく、nsaidsや一部抗生剤等の強制的なattenuationもダメージ要因と考える必要があり、

 

これらの点を知る事で、仮に今現在服薬して元気に過ごしていたとしても、いざ減量時の離脱症状の惹起リスクを考慮するにも役立ちます。当該レセプタのダメージ度合いが離脱症状の軽重や長短に依存する理由に挙げられるとした場合、案外

 

>>漫然とした長期処方

 

は、離脱症状のリスク点として低い理由に繋がります。現に飲み忘れなく、いつも同じ時間に、効いているのか効いていないのか知らんけど、いつも同じものを出されているから飲んでいるヒトが、皮肉にも安全な理由がここにあります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0ubm26HJ9SCGYkmph4pgLF3dB5YZfUGnuTXbK4c9jRVU44BYaqLe3X6Gs9rLwW3h4l

 

>>支離滅裂な返事が返ってきたため

 

>>泡を吹いた状態で倒れていました。お酒や100錠近い錠剤が散らかっていて

 

>>意識が戻ったのは、約12時間後の20日午後

 

今までどれくらいのヒトが試して失敗してきたかは知らないですが、ベンゾを飲んで死にたくなって、別な手段で死ぬ場合はあっても、ベンゾそのもので死ぬことは困難です。アルコールも含まれている可能性もあるので一概には言えませんが、ベンゾ単剤で自殺出来たのは、イギリスの統計で3.8%、アメリカの統計で3.7%とハードルは高く、後味が悪くなるだけなので止めたほうが良いものです。

 

睡眠薬自殺という表現は、ベンゾで生まれた言葉ではなく、先代のバルビツール酸で生まれた言葉で、際限なくGABAを増強させる為、呼吸抑制、心停止が近く、俗にいう有効域と致死域が狭い為に、その扱い辛さが減少したベンゾを指して、「安全」「副作用ない」「依存しない」と表現される事になったのですが、このような表現は常に何かと比較しての言葉であり、今はオレキシン受容体拮抗薬がベンゾに代わって使われていると思いますが、勿論そんな訳はありません。

 

トラブルの大概には薬物かアルコール、又は薬物とアルコールが、直接的又は間接的に付き纏うものだと常々感じます。薬物やアルコールに限りませんが、「〇〇と上手に付き合う」とする表現(としてくる表現)は、問題のある背景も付いて回る為なのかもしれず、「初めから付き合わない」選択が最良と知ります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0xMRaKM5YsWV2MzkcWhnQsW2yx3NCe3Xk38wJnhv8ZqSUJVtttgYgEBFj6LiMakiAl

 

否認の病とはアルコール依存を指して用いられ易いですが、その物質が鍵となるか鍵穴となるかは問わず、当該同一レセプタにアプローチが掛かる場合や、他の神経伝達物質でも動態変化が惹起する状況は、「否認の病」「依存」「離脱症状」に陥り易く、この3者は常にオーバーラップします。

 

個人的にこれらの表現は、情緒的且つ根性論が見え隠れする為に好きではないのですが、認知度的にも使い勝手は良い側面もあります。只、今回は後にカウンターをあてる為に敢えて使いますが、アルコールや薬物の「依存」の話題が挙がれば、「何にでも依存する」の意見も存在しますし、その通りです。

 

後述しますが問題となるのは、どのようなイベントでも自律的な範囲内で神経伝達物質が上下する現象を指すのではなく、外部から取り込んだ物質で強制的に神経伝達物質を上下させ、レセプタに夥しい変性が生じる傷害と、以後のネガティブフィードバック等が関連した場合です。

 

「〇〇ロス」的な表現を聞くこともありますが、何かを失してネガティブな感情の動態変化が見られれば、〇〇に依存していた証拠かもしれませんし、心地良いと感じる室温の部屋から、暑い外に出て不快に思ったとしても、前者に環境依存していた証拠と捉えられます。逆に、初めから不快と感じれば「〇〇ロス」とはなり難いですし、室温が不快であれば、外の環境に期待するかもしれません。薬物であれば副作用と呼ばれる現象に該当するかもしれません。

 

このように身体/精神/環境問わず、ポジティブな環境と感じた場合、その時点で既に依存は成立しているのですが、それが依存と知るには後になってからで、依存している間は依存していると自覚がない場合が多い為、否認の病と呼ばれる一因かもしれません。しかし、自律的な範囲内での上下であれば、仮にネガティブな動態変化も一定期間で改善する場合が多いかもしれません。そのイベントが死別等の戻ってこない過去だとしても、「時間が解決する」と呼ばれる多くがこれに該当します。

 

では、物質でレセプタに傷害が加えられた場合、その物質の存在を無くしては、生存すらも脅かされる状態に陥ります。ヒトは如何なる環境にも適応しようと機能し続ける為、その物質にも適応し、物質で細胞を傷害した両者が混在する状況では、その物質を手放す事で、ヒトは自律性を奪われ、結果論となる諸症状を自覚し、時に死にます。

 

改めて「依存」という表現に戻りますが、「依存症は病気」と表現されることもあります。この言葉には常に疑問、違和感があります。「依存」には先ず前提が必要となります。勿論、表現の意味は理解出来ます。それが社会や経済等に打撃を加えるレベルであるからこそ、この表現は生まれたものと理解します。

 

しかし、前提がなければ依存は存在しないですし、自律的な範囲内での惹起イベントであれば、依存と指摘、揶揄するヒトよりも優秀なイベントを取り込めている証拠であり、それを病気とするのは、病気と表現してくる人間側の問題と捉えます。その逆に物質が絡む場合は、その物質に適応し、その物質による神経傷害(障害)となる為、病気ではなく文字通り物質が原因となる傷害ですし、後の懸念となる「離脱症状」も神経傷害の範疇に入ります。

 

では、細胞損傷となる神経傷害は、神経伝達物質を上下させる物質で治るかと言えば治らないと思います。治る理屈が思い浮かびません。皮肉なことに、神経伝達物質を上下させる物質で傷めた細胞は、神経伝達物質を上下させる物質では治らないということです。勿論、何等かをエンハンスさせて感じ難くさせることは可能ですが、本質ではありませんし、既に試しているヒトも多いかもしれませんが、日本では違法/脱法と呼ばれる物質で回復を試みようとしても、これらも全て神経伝達物質の上下でしかありません。

 

この問題は先ず不必要を知り、排除する作業が必要かもしれません。具合いが悪くなればアレはどう?コレはどう?的なやり取りは多いのですが、どのような行為だとしても、神経伝達物質を上下させるだけであれば無駄ですし、細胞の傷害がデトックスで治るとも考え難いものです。

 

一旦まとめると、「依存には前提が必要」、「依存している時は依存と気づきにくい」、「依存先が自律的な範囲内の上下イベントであれば、指摘する側が依存先よりも劣等」、「自律的な範囲内の上下イベントであれば、仮に失しても一定期間で自然治癒が訪れ易い」、「相手が物質であれば神経傷害とその懸念」となり、それを病気呼ばわりするのは違うと考えています。

 

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大前提として、どのような意見にもほぼ必ず正反対の意見も存在しますし、どちらの意見が正解に近いか、間違いに近いかも分からないという観点で見るのが安全な見方かもしれません。ヒトは1次ソースを重要視しますが、その1次ソースが既に歪んでいる事例は山のようにありますし、そのソースを採用した側の背景と何故も知る必要があります。多くのヒトは何かを取り入れる際、「何を言っているか」ではなく「誰が言っているか」で選ぶ傾向がある為、提供側はそのヒトが持つ感覚を巧みに使ってきます。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0sWyQi8ZQfJm3Wov8cYn6Gn8p7ZpELja9YwHbpBqjqDxKBqTC1yy7QbomhPG4F52El

 

目視で確認出来る椎間板ヘルニアでさえ、脱出/突出した椎間板による神経圧迫→痛いor痛くないの議論の対立は100年続いているのですから、目視で確認出来ない傷病が全会一致で解決する事は未来永劫ないと思っています。身体に纏わる業界とはそのような状況ですから、具合いが悪くならないように気を付けたほうが良いのは確かです。面倒臭い事に巻き込まれていくだけかもしれません。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0QzkNUKUgjXxGWrCUTAush5znxWWGUpPptz5ZJGKhfXV4bsTE3A9KunECP8QfqxoFl

 

物質使用による神経傷害(障害)を「依存」とするのであれば、タチの悪いプロパガンダに遭遇していると考えています。物質使用による神経傷害は後の離脱症状が派手にオーバーラップする懸念がある為、「依存=悪しき物質」的な捌き方では、幾ら命があっても足りないほどの被害を受ける可能性があります。

 

前項(※1)の通り「依存」と表現される要素は2つに大別され、「自律的な範囲内による上下」か、「物質による異常な上下」となり、前者が後者に移行する事例は有触れていますが、前者が前者のままであれば、前者が明らかに予後が良好なのは、先日も触れた薬物の投与群と非投与群の追跡データでも分かります。

 

「〇〇依存」と聞けば体裁が悪いですが、物質関与か否かでは異なります。物質関与では非日常的な神経伝達物質の異常に曝露する為、レセプタのレギュレーションは変性し易く、ネガティブフィードバックが惹起された場合での、物質が切れて不穏となり、物質を取り込んで不穏が晴れたことを「〇〇依存」と表現はし難いものです。

 

先々問題となるのは >>相手が物質であれば の、物質使用による神経傷害で、各々の性格で標的は異なれど概ね中枢神経のレセプタが皮切りになりますが、以後の懸念となる離脱症状は、使用中の状態で離脱症状の惹起確率や軽重を知るのは難しいと思われます。

 

表現を変えると、物質使用で元気になったからと、物質使用で変わらないからと、物質使用で具合いが悪くなったからと、いずれも離脱症状の惹起確率や軽重、長短には関与せず、今までの服薬歴に依存する傾向があり、同タイミングの状況のみでは予後の予測は出来ない事も意味します。

 

※1)https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid031gAAcYamiNcYx5X5ZkieDqRicaGRNa7BGeFVymCesxuTdjNAaFJRPsydz2FAbSDnl

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02HAsS4ouAzw6PxUyD16GEWCVc4wNoca7BaKYHY7oTrhq5GvDvRiHY1BBd3o4w35NKl

 

中枢神経と呼称される脊髄から、末梢神経と呼称される椎間孔から頭を出して各部位へ走行する神経が罹患した際の、症状の内容や症状自覚部位の多様さは常に興味深く、その表現の自由度の高さが時に罹患部位を見誤る要因になるのかもしれません。ただ、その自由度の高さを既知としていれば、可能性の全てを抑えていきながら経過を見ていくという単純な仕組みである事にも気が付きます。それでも尚、時にヒトは後天的な構造的な異常や、先天/後天含む奇形及び奇形走行等も珍しくありませんので、より幅広い可能性も踏まえる必要があるかもしれません。

 

脊椎分枝の体性神経は知覚神経が背側の為、ヒトの日常生活動作では前屈姿位が頻回する以上、知覚神経側のトラクションが高く、椎間孔との硬度差によるコンタクト等で、神経根や後根神経節由来の症状が惹起される確率が高い印象を持つ反面、腹側の運動神経は比較的保たれます。またこれらは、上記理由の他、体幹ほど神経1本取り上げても、その内部走行は知覚神経>運動神経の比率が高い神経網を成している為、知覚神経の受傷確率が高度になる一因と推測します。

 

時に椎体や椎間板の圧壊や摩耗、突出や骨棘等の異形成、分離や滑り、関連した椎間孔の狭窄等で、神経とのコンタクトやインピンジメントが目立つケースでは、運動神経由来や自律神経由来も時に併発しますが、大概は知覚神経由来に偏ります。これらは運動(運動とは自動他動問わずあらゆる動きを含む)による負荷や同一姿位が根本となる整形領域的な発症群ですが、それらを契機としない精神ストレスでも、体性神経がダメージを受ける例も散見します。ただその場合、下記の通り

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>>age 35 sex m

 

日常的に精神ストレスが数か月に渡り持続した事で発症。各種検査も異常なし。以後、3週間程度で寛解を示す。

 

幻聴 うつ症状 色覚異常(両眼性) 両耳鳴 両耳痛 口喝 両肩頸部痛 冷感 両手関節、両足関節から遠位の振戦 右下肢全般のファシクレーション 腓骨神経麻痺(右)

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と、整形領域疾患とは多少色合いの異なる症状群も並びます。但しそれを以て、やれ整形だ精神科だ、〇〇病だ、〇〇障害だ、〇〇症候群だと考える事は、それ自体が先々の方向を誤る第一歩となりがちです。その個が内外問わず曝露した身体/精神/環境ストレッサーの内容や曝露時間、曝露度合いで症状は異なれど、どのような由来のストレッサーでもヒトは身体の何処かを傷め、何らかの症状を自覚する可能性のある生き物だと知ることが先ず大切と思います。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid028muKaMBDEnbxwm2LhCjGMRu7cQgScYXzfZz77y3mTvNLAGhnUwiUuAeJk1XoEKYnl

 

当時は「朝起きたら痩せていた(=空腹時間が長期)」の共通点で病態の理屈が掴めたのですが、罹患部位は大脳や小脳、脳幹から各種末梢性脳神経、脊髄を中心に広範な部位になる他、内分泌等々も様々な動態変化が示唆される多彩な症状が並ぶので、視点を変えれば逆に固執せずに考えたほうが良いのですが、復習がてら5年前に挙げた表現を並べてみます。

 

「使用部位から筋減少が起こる」「強い疲労やストレス、睡眠不足で筋減少が起こる」「朝起きたら痩せていた」「食べても痩せる」「爪の菲薄化や変形、伸びが悪い」「髪質の変化、伸びが悪い」「肌質の変化、保水機能の低下」「傷が治りにくい」が傾向に挙げられます。易感染状態も目立つでしょう。地味なところで言えば、結膜炎や口内炎副鼻腔炎や中耳炎、膀胱炎等が頻発する等もです。これらに伴う抗生剤やNSAIDs投与による離脱増悪の話は省略しますが、症状は上記だけではないので、参考までに5年前のwikiから転載します。

 

うづきと痛み、動揺また落ち着かない、アカシジア、不安、恐怖とパニック発作、かすみ目、胸痛、離人症抑うつ自殺念慮、現実感喪失、下痢、瞳孔拡大、めまい、複視、口渇、不快、電撃の感覚、疲労と衰弱、インフルエンザ様症状、胃腸問題、聴覚障害、頭痛、火照り、寒気、嗅覚過敏、高血圧、入眠時の幻覚、心気症、触覚過敏、音過敏、頻尿、優柔不断、不眠症、集中力低下、記憶と集中の障害、食欲不振と体重減少、金属味、軽度から中等度の失語、気分変動、筋けいれん、筋肉痛、筋攣縮、吐き気と嘔吐、悪夢、強迫性障害、痺れ、偏執病、止まっているものが動くような知覚、汗、羞明(光で目が痛い)、起立性低血圧、反跳性REM睡眠、むずむず脚症候群、音がいつもより騒がしい、凝り、味覚と嗅覚の障害、頻脈、耳鳴り、振戦(ふるえ)、視覚障害、緊張病、死に至ることもある、混乱、発作、昏睡、振戦せん妄、妄想、幻覚、熱中症、殺人願望、躁病、悪性症候群、器質性脳症候群、心的外傷後ストレス障害、自殺、叫ぶ、投げる、壊す、他害する、暴力等々

 

もちろん上記以上に在りますが、これらも混合します。こちらにエピソードと症状と服薬歴を踏まえると以下になります。

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ハルシオン セルシン ソラナックス デパス ドグマチール メイラックス リーゼ レキソタン グランダキシン セパゾン アナフラニール アンプリット ルジオミール ジェイゾロフト トレドミン パキシル エビリファイ コントミン ジプレキサ セレネース ピーゼットシー ベゲタミン リスパダール ルーラン テグレトール ラミクタール リーマス

 

恐怖感、希死念慮、不随意運動、過呼吸、不眠、嫌な事を思い出すと頭が今にも破裂しそうな感覚、1分ももたない頻尿など。29歳の娘の母親です。

 

娘は、「薬で自分の思考回路が変わってしまった。本人だから離脱かどうかの区別は付く。今の症状は離脱ではない。脳が壊れてもう治らない」と確信しています。私は精神薬の副作用と離脱症状だと思いたいのですが、知識が無いため説得出来ずにいます。精神科に通うことになったきっかけは、学校での教師及び生徒からのいじめです。(当時はPTSDと診断)。

 

さいころから要領が悪く、皆についていけない場面がありました。ショックな出来事にその場で対応できず、ずいぶん経ってから記憶がいっきに甦り、初めてそれが重大な事態だったと判明したようなこともありました。“後になって思い出す”これにも疑問を感じています。精神科にかかり、13年間精神薬を服用し続けました。一昨年、薬を変更・増量した頃から、一旦は薄れていた学校に関する感情が強く再燃しました。何を見ても瞬間的に思い出し、些細なことも異常に気にし怖がるようになりました。

 

それを抑えるためさらに薬を増量することになりました。そのころから異常な恐怖感を訴えるようになり、次第に「怖い、怖い」と一日中泣き続け、食事も睡眠もまともにとれない状態となっていきました(そして統合失調症と診断名が変わる)。これらの急激な悪化から、精神薬に疑問を持ちはじめ、減薬に踏み切りました。

 

減薬当時服用していた薬は、リントン、エビリファイコントミン、アビリット、ルーラン、タスモリン、メイラックス、頓服でレキソタン。4カ月かけて減薬し、リントン、エビリファイコントミンを断薬(現在、断薬後8カ月が経過)。残りの薬も減薬中で、現在服用しているのは、アビリット106.3mg、ルーラン2.55mg、タスモリン0.5mg、メイラックス0.031mgここまで1年かけて減薬しました。頓服だったレキソタンは10mg前後/日で服用しています。

 

この間の離脱症状は、恐怖感、希死念慮、不随意運動、過呼吸、不眠、嫌な事を思い出すと頭が今にも破裂しそうな感覚、1分ももたない頻尿などです。容赦なく襲う症状はとても辛そうでしたが、減薬期間の4カ月間と、3種類の薬の断薬後3カ月、計7カ月ほどで、これらは治まっていきました。問題は、現在も続いている精神症状についてです。

 

今の主な症状は・日常の全てに過剰に反応し学校での出来事と関連させる。それが自然にごく当たり前のように発展し、説明しがたい嫌悪感でいっぱいの考えになる。(言葉、仕草、状況が当時と似ている、あいつも同じ事言いそう、しそう、言っていたらこうなるはず・・・とリアルに想像して止められない。脳がクルクルと回転している様な感覚で発狂しそうになり、もの凄く嫌な感情で収集つかなくなる。)

 

・常に不安とイライラがある。(四六時中嫌なことに繋がるきっかけを探しているよう。)・自分や家族の少しの間違いも、異常に気になる。(何か大変な事に発展してしまいそう。)・プラスイメージのものに、自分をいじめた教師や生徒を投影する。(自分をいじめつつ上手く立ち回り、皆には受け入れられていた事を思い出す。)・マイナスイメージのものに、自分を投影する。(教師や一部生徒に言いくるめられ、皆から悪い噂や無視をされていた事を思い出す。)

 

・寝る前は特に、無意識に嫌な考えに囚われる。・あるひとりの生徒(同性)のことが異常に気になる。(自分のあらぬ噂を信じて誤解しているのではないか。また、自分をいじめた生徒が、この生徒とも仲良くしていたことも嫌でたまらない。)・学校に関連しないことでも、ふと思ったことに対する考え方がおかしい。(我慢できずに発狂するほど言い表せない嫌な感覚。脳が壊れたと実感する。)

 

・思考が混乱・興奮し、これらが終息するまで、気をそらすことも振り払うことも出来ない。(この間、悲鳴、暴言、暴力、物を投げる、外へ飛び出すなど、人が変わったようになる。)など他にもまだ沢山あります。これらの症状が、一昨年の状態が悪化した時から続いています。映像、言葉、文字など、あらゆるものがパニックの引き金となるため、気を紛らわせる手段だったテレビや本やパソコンも、全くさわれないようになっています。

 

娘は、服薬し続けたせいで脳が壊れてしまい、もう元には戻らないと確信しています。最近では、「このまま改善せず、気晴らしさえ出来ない生活なら、もう生きる意味が無い」と自殺願望が強くなり、いっときも目が離せなくなりました。「今の症状は薬の影響だから離脱が進めば時間とともに改善していく」と説得しても、「こんなに考え方がおかしくなる離脱症状はない!」と納得しません。

 

本人がそう確信しているのは、リスパダールテグレトール等をメインに服用していた時期、錯乱と同時に・脳が「ギチュギチュ」と鳴って逆流する感覚・発狂し暴れだす位の気持ち悪さ・脳が「ガシャ」と恐怖に切り替わる感覚・頭を殴られたような「痛い!」「怖い!」などの異様な感覚・不安薬のレキソタンを時間を空けずに過剰に飲んでいた事。などを体験したことからきているようです。

 

このころ、パンクロックのヘッドバンキングのように頭を振りまわしたり、ビクンビクンと痙攣したりすることもありました。恐怖感が異常であり、妄想と現実の区別もつかなくなっていました。このため、担当医に「この薬は飲みたくない」と訴えると、「これは新薬で凄く効くから」「暫く服用しないと効果が出ないから」「元の症状が悪化してきたようだ」などと言われ、嫌々ながらも結局約1年服用し続けました。

 

娘は「あのときの感覚は異常すぎた。その時、脳が壊れたとしか思えない。それから次々に他の薬も飲み続けたせいだ。離脱や減薬中に感情が大きくなる症状があったがそれとは今の症状は違う」と言います。すでに2年以上、今の状態が続いています。

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そしていずれも概ね「異常なし」と出ます。5年前はシェア内の病態を指す「筋委縮」「筋減少」の記載はありませんでしたが、それから1~2年後に追記されたのは今でも覚えています。実際はより以前からこの現象が惹起されていると考えたほうが自然なものの、どこでフィルターが掛けられていたかと考えれば、

 

仮に単剤/単種で経過を追った場合、ベンゾやバルビツール酸等から始まると、常用量離脱(離脱)の兼ね合いから、それの未知既知問わずその病状から、傾向的に三環系、四環系、SSRISNRI、NaSSA等が追加されたり、メジャー系が追加される為、薬剤による食欲の亢進や糖代謝異常により急速な体重増加が見られること、

 

或いは常用量離脱(離脱)は傍目で自己免疫疾患様状態にも見える為、治療的診断か否かは分かりませんが、ステロイド投与による糖代謝異常で急速な体重増加が見られた場合、この病態はフィルターが掛かり分からなくなるのかもしれませんが、体重増加後は特徴的な体型になります。しかし視点を変えれば、是非はさて置き糖代謝異常の惹起で体重が増加する現象も、病態を掴む要因になりますし、デトックスと称して糖質制限食等を当病期で行うと急速に悪化する理由も分かります。

 

この手の病態は飢餓形成の回路が構築されて機能し続けている状況の為、外から糖を入れなければ瞬く間に自身の脂肪や蛋白質を分解し、生命維持の為に中枢神経に栄養が運ばれ、末梢が痩せていきます。元が健康であれば問題ないのかもしれませんが(後の耐糖能異常が心配ですけど)、この病期、病態で行えば追い打ちを掛けます。個人的にはこの手の痩せ現象は、メカニズムからも「筋委縮」「筋減少」とはならず、「脂肪及び筋減少」とはなるのですが、呼び名はともかく運動ニューロンが経時的に死滅し続ける病態とは明確に異なる印象はあります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid029iWQygYXRaunoVLFB3DnAaKo7vpdAHXWeTsTsX7Pjev8bZkwYRdGNenwGukgA8Mtl

 

ALSの診断基準が緩くなって久しく、早期診断は相互(診断する側/される側)に有益性が生まれる側面もある為、それに伴う制度活用の便宜的な診断はさて置き、見方を変えれば、ひと昔前とは色合いの異なる症状や経過を持つ、「ALSと診断された患者」の存在も意味します。

 

シェア内の写真は、左腕神経の運動ニューロンが先行的に目立って受傷したと示唆される、上肢型のALSと診断された患者です。照明の当たり方で分かり辛いですが、左右の肩背部と胸部を比較したり、肩甲棘の浮き具合いで左右差を比較すれば分かり易いかもしれません。

 

大前提としてですが、運動ニューロン障害=進行性の神経変性疾患神経内科的なイメージをされる方は多いものの、それは全くの誤解で、特に下位運動ニューロンは脊髄前角細胞から末梢を指し、知覚神経や自律神経と隣接し、一旦はひと塊りとなり再度分枝する為、様々な要因で受傷します。

 

受傷部位と発症部位(症状自覚部位?)の広範さは比例傾向にありますが、知覚神経や自律神経と同様に、事故、怪我、火傷、腫瘍、感染、放射線放射線治療、手術、薬物、神経毒etc…と罹患理由は多様です。一般的に椎間孔近傍を原因部位とする受傷確率は、知覚神経>自律神経>運動神経と高低が見られるも、それはヒトの構造と日常生活動作が絡む為でしかありませんが、先ずはどの病態も、焦点は「完成がなくなぜ進行し続けるのか」に限ると思います。

 

発症はspinal onsetによる左右非対称性且つ、より当該初期は添付写真のように、左腕神経付近が由来と思しき筋群の萎縮(左ローテータカフ及び周囲筋群を参照)と当該部位を理由のrange of motionの異常と筋力低下が発現します。このように発症初期は左右や上肢下肢問わず、片側の何らかの組織細胞内の異常の結果論で生じた、日常生活動作のfunctionalな小さな不具合から違和感を自覚すると思います。

 

シェア内には記載してませんが、こちらの方は2型糖尿病も抱えており、腱反射異常(亢進を指す)が認められない(糖尿病では腱反射は減弱や消失する為)のも、過程で迷いを生んだ要因だったと推測します。冒頭の通り多少の亜型はあれど大概は左右非対称性の spinal onset で進む病態ではありますが、男女比4:1で両上肢且つ近位筋優位で比較的左右対称性に病状の進行を認めるケースも存在し(見方を変えればそのタイミングでは下肢は良好な状態を示している)、ヴュルピアン型(flail arm syndrome)と呼ばれ、個人的には1例だけ知っています。

 

筋原性ではなく神経変性で近位筋優位に病状が存在し、且つ上肢両側性を発端とする進行病変となると、知識と思い込みが今度は邪魔になる例かと思います。どのような状態であれ、ヒトがヒトに名付けた病名に踊らされるほど不幸なことはありませんので、病態は何であれ可能性を挫く結果に繋げぬよう留意し続ける必要があります。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid0syQHMBCsKqVaEt6jBp4iZ66hxfH8pih14xmKZ6jHfQZ1sVwmP8EP88ppU8A1Ljoml

 

リリカを飲んでいるヒトはリリカだけを飲んでいる可能性はむしろ低いので、当時リリカ尻と呼称したのは短絡的でしたが、リリカは2010年前後(もう少し前かな)に、線維筋痛症に保険適用を掛ける為、とある医師がファイザーから都度数百万のお金を貰って講演会をしてました。

 

念願叶って(?)保険適用されて以降は、リリカはファイザーの稼ぎ頭となりましたが、とある講演会で聴講者が「線維筋痛症でしたが違う治療で治ったよかくかくしかじか」と喋ったら、その発言は無視され講演が続けられました。これに限らず研究者/科学者は無視という態度が得意技である事を知ります。

 

今はワセダクロニクルのようなサイトがある為、ある程度は簡単に流れを知ることが出来ますが、確かあのサイトで調べられるのは2016年以降程度のはずで、リリカやトラムセットに限らず中枢神経に反応を及ぼす鎮痛剤的な薬剤や、承認を拡げた抗うつ薬系が一気に浸透した時期は2010年前後からそれ以降の為、当時の熱い時期を知らない層が居ても不思議ではないかもしれません。

※以下略

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02bRt4ZKCqEqd8nJ3geoswMzNZryhvq2VF99qj5kMmYJUZyeTLNBwnWN3qPxmWnGyXl

 

三者的な立ち位置で見る印象としては、推進派も反対派も、それぞれの言動はそれぞれに脅威となる為、一旦の結論としては、両者共に危ない存在と見るしかないのですが、恐らくこの現象は向精神作用性物質の問題だけでなく、全ての物事で惹起し得るものと考えられ、互いは互いで何等かの主張が存在しても、主張が前面に出る余り、それに伴う副作用的側面が軽視又は無視、又は正常性バイアスに沿う情報収集とその提示等々、常にどこかが片手落ちとなるからなのかもしれません。

 

https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/pfbid02khQuHcNSqFv7NFH8wc6cVGCDCacYjRbMGgamdg17ZuP9M185abrWMPtRfzw7rvDAl

 

「末梢性脳神経含む体性神経と自律神経のGABAの機能性をベンゾ離脱症例から読む」

 

副作用と離脱症状は病態の成立過程が全く異なるので、この部分を見誤ると相当危ないものの、混合した状態で危険視された説明がなされている情報を散見する度、「この説明を鵜呑みにしたヒトは余計に危険な目に遭うんだろうな」と思うのですが、例えば副作用であれば、先日挙げた※1

 

>>手根幹症候群と診断され、リリカとメチコバールを処方されましたが、なんか気のせいかリリカを飲んだせいなのか、リリカを飲んだあとに手足の痺れが強くなる

 

等が分かり易いと思います。服薬し始めから四肢対称や顔面や舌、体幹や陰部の痺れや痛み等、この場合は明らかに毒を喰ってると自覚出来ると思いますが、皆が当該症状を自覚しませんし、かと言って毒を以て毒を制すとする言葉はこの類の薬物には相応しくなく、罹患細胞を治す理由が見当たらない毒は、単なる毒です。

 

GABAレセプタは中枢神経の広範に存在し、主に大脳や小脳、脊髄に高密度に散在すると示唆され、当該レセプタを標的にエンハンスする物質は幾つか判明しているなか、傷害理由の多くは、エタノールベンゾジアゼピンバルビツール酸他、上記リリカやバクロフェン、ステロイドやβラクタム系(ペニシリンが有名?)等が挙げられます。

 

その逆に、NSAIDsやマクロライド系やキノロン系抗生剤等は結合阻害の懸念が挙げられています。あくまで離脱症状惹起の軽重や長短は確率論で推測する事しか出来ませんが、一定の傾向はあります。今現在服薬で何ら支障がなかったとしても、上記物質を断片的に服薬する過去が存在する場合は惹起リスクが高く、短時間作用型、高力価、長期服薬でも、漫然と服薬し続けている群は惹起リスクが低い印象は変わりません。

 

頻繁に薬を切り替える、日差の状態で増量減量を頻繁に繰り返す、曖昧な服薬時間、飲み忘れが目立つ、頓服、隔日法の経験も、以後の離脱症状を強く惹起させるリスク群に含まれる為、そのような飲み方、或いは服薬指導を受け、良かれと思って服薬してきた群も高リスク群です。

 

病態的には都度考察を入れている通り、当該物質を外部から取り込んで惹起されたネガティブフィードバックによる継続的な脱抑制状態、前駆物質の興奮性細胞死の懸念、内分泌の動態変化等々、幾つも関連する諸症状に溢れますが、左記の状況が惹起する理由の大前提に、「何らかの症状で困っていたから服薬をし始めた」があります。ベンゾであれば眠れないでも肩こりでも契機は問わないのですが、

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age 50 sex f(経過不明)

 

テグレトール トラムセット ソラナックス ロキソニン その他

 

帯状疱疹後神経痛(三叉神経V1) 腰神経痛(L4/5? L5/s?) 中枢性眩暈(ベンゾ離脱由来?) 不眠 ※機会飲酒程度

 

上記症状で当該薬物を継続的に服薬している折、何らかの契機でソラナックスをベルソムラに置換後、全ての症状が日増しに増悪傾向を示し、本人曰く「眩暈が酷いからか、足に力が入らないからかまともに歩けない。ベルソムラが悪いのでは?」と訴える。

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日増しとは今件は5日前を指す事、全ての症状が増悪傾向を示す事から、ベルソムラによる副作用ではなくソラナックスによる離脱症状と考えられます。参考までに※2も見ます。「神経障害性疼痛は脊髄後角神経細胞の Cl−ホメオスタシスを変化させ GABA による抑制性反応を減弱させる」。部分的に抜粋しますが、

 

>>GABA 受容体の活性化により神経障害性疼痛が減弱したという報告があり,GABA 作動性シナプス伝達の変化が神経障害性疼痛発症の機序のひとつとして考えられている

 

逆説的な表現をすれば、GABAの自己分泌能が減弱した状態では、神経障害性疼痛が増悪する、そのタイミングはベンゾ離脱を中心とした病態が惹起された時となります。

 

これは別件としてGABAが多過ぎても中枢性を示唆する神経障害性疼痛が惹起されたり、幼少期を中心に興奮性に機能する状況も存在するケースは以前も挙げてきましたが、現場感覚としては当該症例や腰神経由来の神経痛に限らず、他の体性神経や自律神経症状が全般的に突然増悪したタイミングでは、この辺りを考えても良いかもしれません。恐らくちゃんと話を伺えれば、本人が離脱症状の未知既知問わず、相当数居るはずです。

 

また、当該症例は記載通り1回しか見ていないので経過不明としていますが、その後、どのようにしたかは不明なものの、恐らく最良な手段はソラナックスの断薬から5日しか経過していない背景からも、再服薬が無難と考えています。これが1週間や10日経ってから再服薬しても、経時の自律的な大きなレセプタ変性の関係か、望んだ結果は出難い事と、例えばアクティベーションシンドローム的な現象や奇異反応、キンドリング等、ロクな事が起きず泥沼化する印象を受けますので、時間を読む大切さも常に重要になります。

 

※1 https://www.facebook.com/kouta.fujiwara1/posts/5421878124570076

※2 file:///C:/Users/fujiw/Downloads/32203-K659-A.pdf

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