藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

新型コロナウイルス COVID-19 によるアレコレ

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「トイレットペーパーがない」

 

3月1日 1:01 

 

お尻が拭けないのは困ると、スーパーその他を何件か回りました。以前より口々に「マスクないよね」と言われたり聞かれたりするのですが、今更ながら何処の店頭にも「マスクはないですよ」の貼り紙がされている事を知りました。マスクや消毒液などは、業務関連的にも私の場合は仕入れルートが違うので、これらの事情は案外サッパリだったのです。そのような理由もあり、スーパーやドラッグストアで販売されているサージカルマスクや消毒液の相場も知らないのですが、店頭で買えないと次はネットですよね。

 

転売屋による高額取引の話は流石に知っていますが、ざっと見た感じ、N95やN99は、以下に転載する理由で売り切りに入るのか、落ち着いてきている印象があります。そしてカップ型やくちばし型の、自身がそのような現場に立っているか、又は相応の疾患持ちでなければ、着けるには抵抗があるかもしれないタイプ、接客業だったりそれで街中を歩く、電車に乗るには抵抗があるかもしれないタイプのものから値崩れが目立ちます。これも視点を変えれば、買う側もポーズの部分も大いにあるのかなと考えてしまいました。しかしながら、オークションやフリマ形式でマスクを探している人には、これから買いやすくなるかもしれないです。

 

只、手洗いやうがい、はみがき、不特定多数の人間が触れるものには極力素手で触れない、触れたら洗う、汗や唾が飛び交う所は避ける、顔をべたべた触らない、免疫力を下げる行為はしないが、感染対策には最も良いのかもしれないですね。

マスク、消毒液の適切な供給について(2月28日) NEW マスク及び消毒剤のオークション出品の自粛

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「ヒトは機能性よりも見た目を選ぶ生き物」

 

3月4日 10:22 

 

形で敬遠する人も多い事に気付いたウイルス騒ぎですが、実際に一般的な不織布のプリーツ型と、N95の口ばし型を着け、横から比較してみます。1枚目は見慣れたものですね。これは誰にも何も言われないと思われます。私も実際にそうです。誰にも何も言われません(口に出していないだけかもしれませんが)。何故なら見慣れているからです。理由はそれだけかもしれません。頬の隙間もデフォルトです。どうしてもこの手のマスクはある程度の隙間が生まれます。隙間が嫌なら内側から両面テープを貼り、皮膚を脱脂した後に粘着させるしかありません。ウイルスのサイズを考えれば、ハックションと目の前でされた際の、水分を含んでサイズが大きくなったウイルス飛沫は防げるとしても、ウイルスは通しますので、「マスクは意味がない」とする方々の見解も正しくなります。

2枚目がN95の口ばし型です。これを着けて実際にあった事例は、「口ばしを掴まれる」「気持ち悪い」「怖い」「カモノハシみたい」「あげると言っても要らない」等と散々です。こちらはウイルス飛沫もウイルスも通さない(100%ではないでしょうけど)とされている他、内側からの事も、外側からの事も考えれば、優位性はあると思います。ただ、周辺の状況を比較すると、多くの人間は実用性や機能性よりも、見た目を重視して物事を考えている事が分かります。マスクに限った話ではありませんが、この度も再認識しました。

 

      

 

       

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「ちり紙との出会い」

 

3月6日 10:59

 

トイレットペーパー(以下 TP)騒ぎが起きる数日前、ネットでは既にTPがないと騒がれてましたが、朝のテレビで放送された日から、個数制限と売り切れが起きたのは確実な印象を受けました。それはさて置き1枚目の写真、右は見慣れたTPだと思います。左は俗に言うちり紙です。騒ぎの日、開店間も無くのお店に入ったら、TPの棚はスカスカでしたが、こちらの物体の棚は手を付けられている印象がありません。横たわるように陳列されている物体に、「これはなんですか?」と隣に居た人に尋ねると、「水洗には使えないよ」「汲み取り便所用だよ」と言われた為、手を付けずに後にしたのですが、それから1時間半位の車移動があったので、今回の騒ぎを知りたいと10件弱のお店を回りました。

 

どの店も開店から時間も随分と経っていた為、TPの棚は空であることは想定内でしたが、ボチボチと見掛けるこの物体、ごそっと引き出したら下側に「水洗最適」という文字があります。隣に居た推定80代と思しきご婦人に聞くと、「こういうのも良いわよ」と言われ、自分用に買ってきたわけです。数日使ってみた感じとしては、とても良い手触り(尻触り)の印象を受けます。ただ、TPと比較すると1つ難点に気が付きます。TPは大きな動きで巻き上げられます。粗大な運動で済みます。ちり紙は1回の拭き取りで2枚と決めた場合、非常に細やかな指の動きが必要とされます。巧緻な運動が要求されます。

 

結果、どちらがトイレ内でスムーズに時間を送れるかと言えば、TPかもしれません。動作にストレスを感じないよう、今件に限らず、家電その他も発展しているのかなと思います。色々なところから学ぶこと、考えることは多いですね。

 

※写真2枚目)https://matome.naver.jp/…/2151692950047…/2151693366650465903

 

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「リスクの高低は、ヒトの多い少ないではなく動き方次第」

 

昨日 8:27

 

※画像1)のように男女の入り口は違えど、入ってみたら混浴だったという温泉は幾つかありますが、前々から危惧されている満員電車で感染したという情報を聞きません。穿った見方をせず、入ってくる情報を素直に読み解けば、感染の多くは不特定多数の汗と唾が近接距離で長時間に渡って飛び交う、閉鎖環境に限定されている印象があります。因みに満員電車は静かなものです。

 

時間帯では座る椅子もなく、多くは下を向いてスマホをいじってます。スマホを取り出すスペースもないかもしれません。時に車内で大声を出したり、歌ったり踊ったりしている人もいますが、極々稀です。お互いが静かにしていれば何事も最小限で済んだのではないかと感じます。マスクもトイレットペーパーも騒いだから無くなったのですしね。

また、インフルエンザの感染者数が激減しています※画像2)。過去4~5年で最低です。満員電車に限らず、どこの環境も今年に限って新型コロナの専売特許ではなく、インフルエンザの感染源にもなるはずなので、インフルエンザの罹患者数も例年並みで良いはずです。しかし、この激減率は手洗いやうがい等、個々の人的な予防対策がなければ起こり得ない事象かと思います。これは新型コロナ騒ぎの功罪かもしれません。

 

新型コロナに関しては、今後は簡便に検査が受けられるようになるので、一時的に実数は増えるかもしれませんが、潜在者が掘り起こされた数値に過ぎず、恐れる対象とは異なると思います。実際のところ、両者をまとめた総感染者数で捉えれば、今年は相当少ないのかもしれませんね。

 

※画像1)https://www.j-cast.com/2020/02/20380142.html?p=all
※画像2)https://www.bcnretail.com/market/detail/20200214_158506.html

 

 

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「感染による神経障害」

 

50分前 

 

新型コロナの感染による臨床像は、3月6日からPCR検査が保険適応された、行政判断に依らずとも受けられる為、今後感染者数も増加し、一層多岐に渡る臨床像が分かると予測されます。既知の通り、新型コロナのPCR検査は精度が高くない為、罹患していても陰性と出たり、罹患していなくても陽性と出る為、重症者以外は避けるよう言われていますが、不安視する方々が殺到する可能性が高く、一旦の混乱は推測されます。

 

視点を変えると、今後は一層何らかの感染疑いのある方々が、医療機関に集まる可能性が高いかもしれません。引き合いに出されるインフルエンザウイルスは、日本でも毎年1000万人が罹患していますが(今年は前項の通り激減しています)、「感染者数が多いからこのウイルスは安心」ではなく、罹る人が罹ればインフルエンザも十分に危ないので、寒い時期、乾燥の時期の警戒は必要なのかもしれません。

 

例えば 2018/9/3~9/9(2018年第36週)から2019/2/4~2019/2/10(2019年第6週)までの推定患者数は10,448,891人とされ、1000万人を上回っています。新しいものはこれから分かる事も多いので、随時更新されていくと思いますが、「これは風邪かな」と思う有名どころの症状群は省き、こちらで時折見掛けるイレギュラーな症例を挙げます。針治療を選択する人は、「こういうのは針が効くんだろうな」と事前に想像した上で来るので偏りはありますが、目立つのは感染症後の(体性)神経障害かもしれません。

 

感染後神経障害の代表的なものは、髄膜炎脳炎脳症、ギランバレー等ですが、それらは症状や検査で判別が付くため、適宜何らかの治療をした上で(ステロイド投与とかね)、どうしても残存する症状に不便さを感じる為と、随分後になってから見るケースもありますが、中枢神経(誤解されている方も多いのですが、脳幹から分枝する12対の脳神経は末梢神経です)が罹患した像もなく、検査でも分からない、しかし時系列を追えば風邪その他の感染後、惹起された(体性)神経障害を残し、何処にも相手にしてもらえないから来た、という事例は少なくありません。 

 

このように、RSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、既存コロナ等(サーズやマーズは分からないです)に罹患後の末梢神経障害は少なくないのかもしれません。それも単根、又は片手で数えられる程度の複数根の障害で、多根性と呼ぶには少ないかな、そんな症状を残存する例もあります。罹患理由はウイルスであれど、神経障害には変わらない為、一般的な神経障害の症状群が並びます。痛みや痺れ、麻痺、運動障害、脱力、筋萎縮、ファシクレーションetc…が、単根又は複数根レベルで惹起されているとイメージすれば早いかもしれません。

ウイルスと人間は常に共存しています。例えばヘルペスウイルスが神経節に潜み続け、体力低下や免疫低下によって悪さをする帯状疱疹、その後の神経障害等は珍しくないと思います。今はムードで何処でも自粛、自粛しなければならないのかなムード、マスクを着けなければいけないのかなムード、煽ったほうが良いのかなムード、不安になってたほうが良いのかなムード等の、ムードで動くガヤも多いかもしれませんが、良い方向で警戒する姿勢になれば良いですね。

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「消毒あれこれ」

 

5時間前

 

昨日のイソプロパノールの件は、個人的にそのあと引っ掛かり事案が2つ生まれ、消毒液の話は難しいと判断して消しました。引っ掛かりの要旨として、飲料用アルコール、消毒用エタノール等のエチルアルコールは、吸入や経皮により、GABA、バルビツール酸ベンゾジアゼピンステロイド、エンドゼピンの類と同様、GABAAの結合部位をアロステリックに調整(※1)し、塩化物イオンの流入から、中枢神経の抑制機能(用い方次第で毒性)が示唆されています。また、イソプロパノールの代謝産物にケトンがあり、その1つ、βヒドロキシ酪酸がγヒドロキシ酪酸に類似する事から、体内で誤認識され、GABAレセプタへアゴニストを示し、GABA増強の示唆が存在します。

 

両者の結論から述べると、前者は「イソプロパノールにそのような作用機序を持つデータが存在しない」です。医療用イソプロパノールを製造しているとある製薬メーカーさんにも尋ねたところ、「イソプロパノールでも中枢神経の抑制作用(麻酔作用)は掛かるが、洗浄や消毒目的とは異なる為、機序のデータがない(要約)」でしたが、「データがない」=「そのような機序ではない」訳でもないと判断し、一旦慎重になりました。また、後者は「そのような可能性もある」レベルで、信頼度は低いものの、可能性を踏まえた限りはゼロでない以上、昨日の内容は削除しました。

 

エタノールの曝露による中枢神経抑制は、上記通りの機序やアセトアルデヒドによる毒性で、イソプロパノールはアセトンによる毒性が主とした印象もあり、ケトアシドーシスの存在と惹起を以て中枢神経抑制と触れているデータも存在します。実際、治療時は脱脂綿に浸して何拭きかする程度の為、それが原因で毒性が惹起するには程遠いと思います。これで問題が起きているなら、既に全世界で問題が起きていると思います。只、手指消毒の機会が増えると推測される今後、曝露量も増える事から、個体差によるリスクやイレギュラー事例を知っておきたい部分もあります。

 

因みに工業用/医療用問わず、新型コロナ絡みでの用いられ方も含め調べた限りでは、医療用が入手し難い昨今、工業用イソプロパノールを希釈し、皮膚や家具に使用出来るかに関しては、「医療用として審査を通したものではない為、そのような用途は知らない(としなければならない/と言わなければならない)」「データがない」、その為、自己責任に近い部分がありそうです。

 

また、医療用イソプロパノールは、酒税回避の目的でエタノールに添加する形(3.7%以上)(エタノール+イソプロパノール)(※写真右側)で販売されていたり、初めから希釈されていたり(水+イソプロパノール)(※写真左側)する商品が多いですが、99.9%で販売され、自分で希釈する商品もあります。殺菌性は資料によりバラつきはありますが、新型コロナウイルスにはイソプロパノールを主点で視た場合、70~80%が適切かもしれないとの資料は存在します。

 

しかしながらこの度も、調べれば調べるほどどの情報にもバラつきがあり、答えは分からないに近付く印象には変わりませんでした。改めてですが、ある程度の確実性が高い情報として、飲料用アルコールや消毒用エタノール等のメチルアルコールでは、吸入(飲用やミスト)や経皮で個体差はあれど、曝露量により中枢神経抑制作用/麻酔作用があり、その機序としてGABAのエンハンスが推測され、イソプロパノールも吸入や経皮で個体差はあれど、曝露量により中枢神経抑制作用/麻酔作用はあるものの、その作用機序となるデータは存在しない、及び信頼度は高くないものの、代謝物質となるβヒドロキシ酪酸がγヒドロキシ酪酸と体内で誤認識し、GABAのアゴニストとなる可能性がある、のかもしれません。

 

只、治療で使用する量は、2~3枚重ねた3×3cmの脱脂綿に、スプレーボトルに移し替えた容器から噴霧し、刺針前後に何拭きかする程度(私の場合)なので、それで毒性を発揮するには流石に無理がありますが、手指消毒でバシャバシャ浴びるように何回も使う方もいるかもしれません。その際の使用量は治療時の比ではなく、それに伴い個体が持つ背景によっては、及び曝露量によっては、リスクが上昇する可能性は考えられます。それでも尚、消毒液を使いたい、探している、でも見つからない、外出先では手を洗う場所もない場合には、上記の幾つかも参考になるかもしれません。今のところ、日常使いには「石鹸と流水で手洗いする」が最も安全という事で一旦ランディングし、引き続き勉強します。

 

※1 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2040048/

 

 

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「中国に依存している日本」

 

3時間前

 

キャリーケースのハンドルが壊れたので、写真左側のパーツのバラ売りをしてもらえないかとメーカーさんに依頼したところ、パーツは中国で作られており、新型コロナの影響で直ぐの取り扱いは出来ないとのことでした。工場の関係か、中国国内の物流の関係か、詳細までは伺いませんでしたが、待っていても仕方ないので自分で分解して修理しました。素材的には、写真の左側が樹脂で、右側がアルミだと思います。この2つをアルミの六角穴のボルトで、左右2本ずつ共締めされている為、アルミと比較すると柔らかい樹脂側への負担が蓄積された割れ方でした。写真は左側の割れた部位に対し、割れ面を脱脂した後にボンドを塗り、テープと輪ゴムで圧着している最中の写真です。細かなところまで、中国に依存している事を知るここ最近です。

 

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「店頭購入とネット購入」

 

48分前

 

店頭に並んで買えるか買えないか、入荷するかしないかで気を揉んだり、時間を使ったり、奪い合いに発展する事態を考えれば、ネット購入がストレスもなく早いと思うのですが、未だ他人同士がピッタリ並んで行列を成すニュースを見ます。様態不明の見ず知らずの他人と、行列ほどの距離で近付き続ける時間とタイミングが普段でもある人は、行列に並ぶ人口を分母とした場合、分子はどれくらいでしょうか。行列の空間が、普段の生活で最も高いリスクの曝露となっている人もいるのではないでしょうか。平時は、マスクやグローブ等はメーカーがサンプル品をジャンジャン配ってくれるほど、安定しているものです。そのくらいまで落ち着く日が、1日でも早くきてほしいものです。

 

https://zaiko.smoozapp.com/?fbclid=IwAR2mSgFKZz8ck46P8KfglFmfa5C-X1lHpR6GV3vRq-gxPy9G9fHRSoY9rlg
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「要請という名の意味を考える」

 

2分前

 

流行語大賞になると思う「要請」。この度のパワーワードは「要請」である事が分かりました。要請であれば責任を負う必要がなく、何かあっても「要請に協力してもらえなかった」で負けることがありません。どっちに転がっても要請した側は損はしないし、寧ろ協力しなかった側が悪いとまで押し付ける事が可能です。「禁止」の場合は補償が必要となり、何かあっても責任を負う必要が生まれ、禁止したにも関わらず、こうなってしまいましたと、押し付けられる事になります。強制力が高いほど、何かあった時の責任も高くなると思うので、言う側の体力がそもそもなかったり、常に傍観者的態度でありたい場合は、現状の真綿感で進むはずです。

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「ヒトの動きは新型コロナに限らず、いつも大体同じ」

 

20分前

 

人間は時代問わず、似たような言動を取ります。この現象はアクシデントの大小や個人集団問わず、動揺が起きる事象全てで言えるかもしれません。曲がりなりにも具合いの悪い人間を見ている手前、如実に分かります。こうなればこのような言動を取り、あのようになればあのような言動を取り、その結果、どのような経過を辿るかは、既に先人は散々経験しており、今人が類似例に陥った時に尋ねてくる内容も、既に先人が実践済みである例が大半です。

 

人間が捻り出せるアイデアは無限だと思いますが、自身の体調不良が前提にあると、バイアスは掛かり易く、リスクは見えずにベネフィットばかりが目立って見え、一層の危険に曝される可能性の高い思考状態に陥ります。以下の例もそうかもしれません。

 

10年も経てば人も入れ替わると思いますし、当時の事を忘れても不思議ではありませんが、今と全く同じです。感染者に対するイジメや差別、感染者に対応した人間へのイジメや差別までも変わりません。このように、人間とはなかなか変われないものです。もしかしたら10年後、同じような状況になったとしても、また同じ事をしているかもしれません。

 

「マスクが買えない 薬局空っぽ、ネットでは高値取引」 2009年5月20日

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『「どうなるかは分からない」の返答をする理由』

 

1時間 

人間の解剖生理と治療内容を鑑みれば、脳幹から分枝し、顔面から表層へ移行するまでの脳神経含む中枢神経系全般の選択的な加療は不可能と判断し、その視点で私自身は経年的に追試を継続しています。経年の神経変性疾患や脳血管障害等を除いた場合、外傷系に近似するオトガイ孔麻痺、腫瘍による神経圧迫、又は腫瘍摘出後の中枢性/末梢性脳神経問わずの後遺障害、ウイルスや細菌による障害や、自然発症性の脳神経障害や中枢神経障害、ベンゾ離脱やアルコールによる脳神経障害や中枢神経障害が臨床例として目立ちます。

 

その病態に陥る理由を知れば、傾向的に症状数の多さは、上記由来群の後者から前者に掛けて逆方向を辿ります。傷める理由が局所的であれば、症状の数も少なくて済みますし、傷める理由が広範囲であれば、症状の数が多くなるのは自然な事かもしれません。その為、症状が多いから重症、症状が少ないから軽症とは、発症初期、又は治療初期の段階で判断するのは難しい印象を常に持っています。結局は傷め方次第で幾らでも経過は左右する為、経過を追わない限り、どの症状を発症するに至った神経系の重症度の高低は見立てられない側面もあります。例えば、以下にシェアした同一個人が発症した症状を並べてみます。

 

1)四肢抹消を中心とした全身性の振戦 2)眼瞼痙攣 3)肩頸部及び腰部に激痛と硬直感 4)背部に違和感 5)下肢脱力により歩行不能 6)膝関節及び足関節に強い違和感 7)頸部後面及び胸部前面に熱感 8)急激な体重減少 9)味覚及び嗅覚障害 10)副鼻腔炎様症状 11)眼痛 12)羞明 13)眉間痛 14)一睡も出来なくなる 15)唾液分泌過多 16)毛髪、髭、爪が伸びない 17)皮膚のたるみ及びくすみ 18)不安感 19)焦燥感 20)うつ状態 21)現実喪失感

 

同一の脳神経が傷んでも複数の症状を出す事になると思いますし、極力は表現をそのまま書き留めている為、重複している部分もあるかもしれませんが、このように並べただけでは、どの症状が最も重症度が高いかは分からないものです。16)、17)辺りは内分泌異常によるものと推測しますが、2次的に誘発されている症状群だと思います。

 

また、何を以て軽重の評価がされるかは、その患者の仕事や家庭内活動にも依存されます。こちらの症例ではありませんが、脱毛や、毛髪や肌質の変化など、第三者の視覚的に分かる症状群が最も困るとされる方もいますし、味覚や嗅覚の異常が、仕事や家事等をする上で、最も困る人もいます。細かな作業をし続ける必要がある人は、手指の振戦や硬直が困りごとになる人もいます。このように、その患者が依存する周辺環境で重症度は評価される側面はあるものの、実際の神経系の重症度とは異なる場合も勿論あります。

例えば、このように具合いが悪くなった時に考える大切な要素としては、発症理由は局所的な損傷か、広範囲な損傷かにより症状の数は得てして変動すること、神経系のダメージの度合いと、患者が属する環境での困りごとの度合いは異なる為、パっと見ただけで、重いですね、軽いですねは分からないこと、中枢神経系は選択的加療が不可能な為、追々での結果論でしか言えない事も多く、経過を追うなかで早期に改善~安定すれば軽症、そうでなければ重症とした評価しか出来ず、その時に初めて、軽重の度合いが分かる側面もあります。痛いか痛くないかは第三者(この場合は私)には分かりませんし、痛いから重症でも、痛くないから軽症でもありません。

 

その為、答えは常に「どうなるかは分からない」に近しくなります。そしてまた、このような答え方をされたら、具合いの悪い人にとっては不安かもしれません。それは電話口でもメールでも伝わります。只その一方で、「どうなるかは分かる」と返答されたほうが、逆に不安にならないかしらとも考えています。人それぞれ、発言内容への解釈の仕方は違うと分かっている上で答えているつもりですが、「どうなるかは分かる」の回答に向き合う方ほど、「浄水器を替えないと新型コロナに感染する」みたいな話に乗ってしまう印象があります。

 

前項でも書いた、自身の体調不良が前提にあると、バイアスは掛かり易く、リスクは見えずにベネフィットばかりが目立って見え、一層の危険に曝される可能性の高い思考状態に陥ります。色々あると思いますが、有事の時こそ焦らずに過ごしたいものです。
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「消毒液の水割り」

 

2分前

 

普段私が使用している消毒液は、エタノール+水、エタノール+イソプロパノール、イソプロパノール+水と、添加剤の含んでいない水のような粘度の低い消毒液です。皮膚に擦り込んでも擦り込まなくても短時間で揮発します。また、家庭で使用する為のような消毒液は、エタノールやイソプロパノールによる脱脂能力で、皮膚の乾燥を防ぐ為、添加剤が含有されているものが多くあります。その為、粘度は高く、擦り込んでも揮発には時間が掛かりますし、添加剤によっては揮発せず、経皮吸収を揮発と誤解してしまう可能性もあります。

 

どちらが良いか悪いかの話ではありませんが、普段から様々な種類の消毒液を使用していると、粘度や揮発具合いも手で感じ取れるようになってきます。濃度により揮発する時間は変わる為、濃度が高ければ短時間で揮発し、濃度が低ければ、揮発には時間が掛かります。ウイルスは70~80%の濃度が必要とされており、かなり短時間で揮発します。

そんな折、とあるお店に寄った際、「新型コロナ対策の為に」の貼り紙の下、入り口に置かれていた消毒液がありましたので使わせてもらいました。見たところ、店内で販売されている透明なボトルに、透明な液体が入っており、手にしたところ粘度の低いシャバシャバ系だったのですが、困った事にいつまで経っても頑張って擦り込んでも揮発しません。このままでは商品を手に取り難いレベルで濡れたままです。念のため書きますと、消毒効果は濡れている時ではなく、乾燥した時に初めて発揮されます。さて、ここで先ほどの内容を踏まえて振り返ってみます。

 

「透明」+「粘度が低い」=「添加剤が含まれていない可能性が高い」+「いつまで経っても揮発してくれない」の答えは、「消毒液の水増しの可能性が凄く高い」「ウイルスなんて殺せるレベルの濃度ではない」、です。

今は消毒液の入手も困難ですし、高値で取引きされている可能性もありますが、そこをケチる位なら寧ろ置かずに、そして入店者の手指の事が気になるなら、1人1人流水と石鹸なりで手洗いさせたほうが余程良いと思いました。感染対策は、「マスクをしたから良い」「消毒液をしたから良い」「手袋をしたから良い」の行為や手段に依存すると、他がおろそかになる可能性が高い事が古くから指摘されていますが、今件の消毒液の水割りの可能性含め、様々な理由により形だけの対策に曝されるケースも少なくありませんので、自己防衛は引き続き重要かもしれません。

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「布マスクのメリットを考える」

 

2分前 

 

「果報は寝て待て」とは、「どうなるか分からない状況の上で震えて眠れ」ではなく、「やりきる事をやった上で眠る」だと解釈しています。そうでなければ道は開きようがないからです。布マスクが2枚届くみたいですが、このままでは震えて眠る事になりそうです。かと言ってそれを否定するのではなく、また、それ以前に機能性を全無視して「マスク」としか取り上げない事や、箱に記載されている機能性と、実際の機能性は異なるケースが実験により分かっているマスクの存在の事は案外取り上げられていません。

 

マスクの着脱方法、顎マスクや肘マスク、ずれたマスクを直した後の手指のリスク、フィッティング無視のスカスカ状態の方が当たり前だと思います。これは逆に危ないです。でも、取り敢えずはマスクをしておけば良いんでしょ?が実際な印象を持ちます。有事の際は『「リスク」と「経済」』を天秤に掛けた動きが見られるのは通常で、この度もそのような動きで今に至る訳ですが、恐らく多くは『「リスク」と「経済」と「世間体」』で動いています。

 

そのような状況下を逆手に取られたのが布マスク2枚かどうかは分かりませんが、花粉のような大粒の粒子を相手にするには良いかもしれません。今は世界全体が病み始めの急性期に見えます。症状は違えど急性期の患者の心理は曲がりなりにも知っているつもりですが、不安で焦ってどうなるか分からない心理は本当に危険です。先ずは「このマスクってどないやねん」と、冷静に分析出来るくらいまで落ち着きたいものです。

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「布マスクを改造すれば良いのかもしれない」

 

1時間 

 

せっかく届く布マスク。花粉や保湿対策以外にも使えるように改造すれば良いのではと思いました。かと言って1枚あたり200円の布マスク(凄く高い…)に対して、価格以上のコストを掛けるのも嫌ですし、洗濯をして再使用する事を前提とした場合、手軽さを考える必要があります。布マスク1つ取り上げてもモノによりバラつきはある為、一概には言えないものの、布マスクの最大の難点として、捕集率の悪さが挙げられています。要は細かい粒子はキャッチ出来ずに素通りしてきます。という事は、捕集率、防護率を上げる改造をすれば良いのです。

 

しかし更に1つ難点があります。国会中継で布マスクを装着してマイクに向かっている方を1人くらい見掛ける訳ですが、明らかにサイズが小さいです。ワイヤーも入っていない為、鼻の出っ張りによりマスクが浮き上がってしまいます。恐らくあのサイズのマスクが届く可能性があり、少し顔が大きい人ですと、口はマスクで覆うことは出来ても、鼻を防護出来ませんし、サイズが合わないマスクは直ぐにズレ落ちてきますし、ズレたマスクを清潔度を保ったまま直すのは本当に大変ですし、プリーツ加工するのは難しいと思います。これら様々な要点を満たす為には、

 

1)鼻にティッシュを詰める

2)マスクの四方に両面テープを貼り、皮膚と接着させる

3)マスクの外気に触れる面にタップリと油を塗る

 

で解決出来るかもしれません。勿論、外気に曝されたマスクを手で触ることの危険性は、仮にウイルスが捕集されたマスクを手で触れた後の、その手の行き先が何処にいくかに依ると思います。その為、マスクを外して水を飲む際は、内側に指を突っ込んでひっぺがえす方法は0点どころかマイナスです。いずれにしてもマスクの衛生管理は案外難しく、着脱方法その他次第では、捕集したものを内側に入れ込む自爆や、異なる部分に付着させる他爆にもなります。このような根本的なマスクの不適切使用が解決出来れば、布マスクも有効活用出来るのではと思いました。

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「クリアファイルでフェイスシールド」

 

1時間 

 

ズボンのゴムが切れてどこかにいったので、新しいゴムを通していた時に思い出したのですが、先日、3Dプリンタで作った台座に、クリアファイルを挟んで使うフェイスシールドの紹介動画がありました。凄く良いと思ったのですが、どこの家にも3Dプリンタがある訳ではないので、実用的ではないかもしれないとその時は考えてしまったのですが、手元のゴムと洗濯ばさみで代用が出来そうなので試してみました。

 

もちろん、輪ゴムや違うクリップなど、様々なもので代用も出来そうですし、ゴムひもの長さや、クリップで挟む位置、クリアファイルの大きさ等でサイズ調整も出来ると思います。写真はマスクを装着していませんが、曇り防止の為にもマスクの着用が前提だと思います。

 

※他の写真はフェイスブック

http://www.project-engine.org/

https://www.youtube.com/watch…

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39分前 

 

猫は気付けば裏に居ます。最近ハムスターを飼いました。クワガタも1匹居ます。外はこんな感じです。前後左右は相変わらず伸び伸びしています。テレビもねー、ラジオもねーので、新型コロナを誰も知らないのではないかと、逆転の発想に至ったのも時間の問題でした。

 

 

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f:id:fujiwarakota:20200710112556p:plain イメージ 1 ~針治療から病態定義の見直しを~

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